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ケンウッド・ハウス(、アイヴィー・ビクエストとも〔Iveagh Bequest. 「アイヴィー遺産」。初代アイヴィー伯エドワード・セシル・ギネスによる遺贈という意味。〕)は、イギリス、ロンドンの公園の北端に位置するカントリー・ハウス、美術館である。フェルメールの『ギターを弾く女』、レンブラント晩年の『自画像』などの名画を所蔵することで知られる。 最寄駅は地下鉄ハムステッド駅。イングリッシュ・ヘリテッジが管理を行い、屋敷は(Grade I listed building)に指定されている。ハムステッド・ヒースと繋がる形で広大な庭園を有し、毎年夏に行われる野外コンサートは、ロンドンの夏の風物詩である。 == 沿革 == ===19世紀まで=== ケンウッド・ハウスの歴史は17世紀前半にさかのぼる。1755年には屋敷の西側に豪華な温室が増築されている。 18世紀半ば、当時イギリスで著名な判事であったは、仕事の拠点をスコットランドからロンドンに移したため、新しい邸宅を探していた。1754年、マンスフィールド伯爵はケンウッド・ハウスと周辺の土地を購入。その後、屋敷の改築を新古典主義の建築家ロバート・アダムに依頼した。 アダムは1764年から1779年にかけて、16年の月日を費やしてケンウッド・ハウスを外装、内装ともに完全に作り変えた。西側に突出した温室とのバランスを取るため、アダムは屋敷の東側に図書室を増築。これはアダムの内装作品の中でも傑出したものとされている。さらに、巨大なイオニア式石柱を備えた柱廊玄関と、南側正面の真っ白なファサードは、特に素晴らしい建築作品として評価された〔桜井武『ロンドンの美術館』、平凡社新書、2008年2月、p188-219〕。 また、1793年から1796年にかけて、ジョージ・ソーンダースが北側玄関の脇に2つの北向きのウイングを増築。そして屋敷の東側約30メートルほどの箇所に、オフィス、料理室および醸造所を備えた建物を新築した(現在はカフェ・レストランとして利用されている)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ケンウッド・ハウス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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