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ケンタウロス(, )〔ケンタウルやセンタウル、セントールと表記されることもあり、英語ではセントー/セントーア ()、フランス語ではサントール ()、ドイツ語ではケンタオア/ツェンタオア () となる。〕 とは、ギリシア神話に登場する半人半獣の種族である。馬の首から上が人間の上半身に置き換わったような姿をしている。 == 神話・民俗 == イクシーオーンとヘーラーの姿をした雲ネペレーとの間に産まれたとも、その間の息子であるケンタウロスが牝馬と交わり産まれたともいわれる(アレースの息子達とする説も)〔マイケル・グラント、ジョン・ヘイゼル 『ギリシア・ローマ神話事典』 大修館書店〕。テッサリアーのペーリオン山やアルカディア、エーリスなどに住んでいたが、テッサリアーのケンタウロスはペイリトオスとの戦争で住処を追われて、ペロポネーソス半島南部のマレア岬に移動したともいわれる〔。 好色で酒好きの暴れ者だが(飲酒の習慣がなく、酒に弱いとする説も)、中には出自の異なるものおり、彼らは野蛮ではない〔。クロノスとピリュラーの息子ケイローンは医学の祖とされ、医術の神アスクレーピオスをはじめ、アキレウスなど数々の英雄を教育した賢者として知られ、また不死であった〔。シーレーノスとトネリコの精であるニュンペーの息子ポロスも人格者である〔山北篤 『幻想生物 西洋編』 新紀元社〕〔フェリックス・ギラン 『ギリシア神話』 青土社〕。 ケンタウロス族は戦いにおいてしばしば弓矢や槍、棍棒を使うとされる〔健部伸明と怪兵隊 『幻想世界の住人たち』 新紀元社〕。星座のいて座は弓矢を持ったケンタウロス(ケンタウロスではなくサテュロスともいわれる)の姿から来ている。 ダンテの『神曲』「地獄篇」第十二曲では、生前、人を虐げた暴君たちを血の川において懲らしめる獄卒の役目を果たしている。ダンテとウェルギリウスはケイローンと言葉を交わし、ネッソスに道を案内してもらった。 カッシート時代、中アッシリア時代の印章やクドゥル、ヘレニズム時代のバビロニアのスタンプ印章にはケンタウロスの模様が刻まれていることがある。バビロニアにおけるケンタウロスの模様には、サソリの尻尾が付属しているものもある〔メソポタミアの神々と空想動物・86頁〕。 なお、ケンタウルスの女性形であるケンタウレ(centauresse)は、紀元前5世紀の画家・ゼウクシスが考案したとされるが、神話文学における裏付けは存在せず、芸術作品としても若干数である〔ルネ・マルタン 編/松村一男 訳『図説ギリシア・ローマ神話文化事典』(原書房、1998年)・P100「ケンタウロスたち」項目〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ケンタウロス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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