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ゲーリング調査局[ちょうさきょく]
調査局 (ちょうさきょく、独:Forschungsamt, FA)とは、ナチス・ドイツの航空省内にもうけられていた盗聴機関。1933年4月10日、ヘルマン・ゲーリング航空相の命令で国際電話や国内電話の盗聴を目的として設置され、国内の要注意人物のみならず、外国語に堪能な盗聴者が外交機関や外国企業の電話交信を録音・盗聴した。ゲーリング調査局と通称されることが多い。 1935年からはクリストフ・フォン・ヘッセンが局長を務め、また組織としてはプロイセン州国務長官(Staatssekretär)の元に従属していた〔''Alfred Kube'', ''Pour le mérite und Hakenkreuz '' Seite 63〕。 ==設置まで== 調査局の設置はドイツ国会議事堂放火事件の翌日、1933年2月28日に制定された「」(Verordnung des Reichspräsidenten zum Schutz von Volk und Staat)に基づくとされる。ナチ党の権力掌握後、同大統領令の元で憲法のうち第114条、第115条、第117条、第118条、第123条、第124条、第153条は別途通知があるまでその効力を停止するものとされた〔Verordnung des Reichspräsidenten zum Schutz von Volk und Staat Text 〕。この内、第117条が郵便電信および電話の秘密保持に関するもので、「プライバシーの保持について、郵便電信および電話の秘密は不可侵のものでなくてはならない。その例外は帝国法によってのみ付与されるものとする。刑事訴訟法99条から101条を参照。」と規定されている。民族と国家防衛のための緊急令第48条第2項2文には、別途通知があるまで憲法117条の運用を中止する旨が明記されている〔Verfassung Text 〕。
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