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コアマモ(小甘藻、小海藻、学名:''Zostera japonica'')は、アマモ科(新エングラー体系ではヒルムシロ科)アマモ属に分類される海草の一種である。浅海域に生育するが藻類ではなく種子植物(顕花植物)の仲間である。 == 特徴 == ;分布 主に温帯の沿岸域に分布するが、一部亜熱帯にも分布する。日本では北海道から本州、四国、九州、南西諸島(種子島、奄美大島、沖縄島、宮古島、石垣島、西表島)に至る全域に分布し、日本国外ではサハリン・カムチャツカ半島、中国南部、ベトナム、北アメリカ西岸等に分布する。 日本では全国的に分布する海草であるが、南西諸島においては沖縄島でごく小規模な群落が10数ヵ所確認されている一方で、種子島、奄美大島、宮古島及び石垣島では各1ヵ所でしか確認されておらず植物地理学上興味深い〔横田昌嗣 「コアマモ」 『改訂・沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物(菌類編・植物編)-レッドデータおきなわ-』、沖縄県文化環境部自然保護課編 、2006年、185-186頁。〕〔鹿児島県環境生活部環境保護課編 『鹿児島県の絶滅のおそれのある野生動植物-鹿児島県レッドデータブック植物編-』 財団法人鹿児島県環境技術協会、2003年、571頁、ISBN 4-9901588-1-4。〕。なお、西表島の分布状況は不明である〔。 ;形態 多年草の沈水植物。茎(根茎)は直径0.5-1.0mm程度で細く、砂泥中を匍匐して分岐し、いくつかの節(ふし)を付ける。節の間隔は1~3cmで、節から細かい根を出して砂泥にからみつく。また節からは葉をつける枝と花序をつける枝も出る。葉は2列に互生し、長さ10~25cm、幅0.1~1.3mmの狭線形、葉縁は全縁、明瞭な2-3本の平衡脈を持つ。葉の先端は鈍く尖り、基部には長さ1.2~6cmの葉鞘をつける。雌雄同株。花期は6月頃。花序は長さ約2cm程度の肉穂花序で鞘状苞に包まれる。雄花は花序の先端に、雌花は花序の中央につける。種子は長さ2cmの楕円形。 名前の通り近縁種のアマモに比べ小型の植物で、葉が小さく、根茎の節の間隔が狭い。 ;生育環境 主に水深1-2m程度の浅海域の砂泥地に生育するが、一部汽水域でも生育する。また、他の海草類と比べて乾燥に強く〔当真(1999年)によると5時間以上空気中に葉が露出しても枯死しない。〕、低潮線付近まで見られ、干潮時には一部が水面から出る潮間帯でも生育することができ、ごく浅いところに小規模な藻場を形成する。当真(1999年)は河口域に繁茂する傾向があるとしている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「コアマモ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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