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コイバ島(Coiba)は中央アメリカ最大の島で、パナマのベラグアス県の太平洋岸沖合いにある。周辺の豊かな海洋生態系に特色があり、国立公園になっていると同時に、ユネスコの世界遺産リストにも登録されている。 == 歴史 == コイバ島がパナマ本土から切り離されたのは、海面が上昇した18000年前から12000年前頃のことであった。新しい島の動植物は、本土の集団から切り離されてしまい、外見的にも性質の面でも、本土の動植物とは分岐していった。その結果、コイバ島は、コイバホエザル(Alouatta coibensis)、Dasyprocta coibae, コイバアカオカマドドリなど、固有の亜種の宝庫になっている。 コイバ島ではアメリカ先住民のコイバ・カチーク人(Coiba Cacique)たちが1560年頃まで暮らしていたが、スペイン人たちに征服され、奴隷にされた。 1919年には島に流刑地としての施設群が建設された。オマル・トリホスやマヌエル・ノリエガの独裁政権時代には、コイバの監獄は残忍な境遇、酷い拷問、政治犯の処刑といった悪評によって、パナマ人の恐怖の的だった。この時期にどれだけの人間が犠牲になったのかは正確には分からないが、資料などからは300人前後だったと考えられている。このため、パナマ本土の住民には「悪魔の島」(La Isla del Diablo)として忌避され、監獄閉鎖後も全く開発されなかった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「コイバ島」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Coiba 」があります。 スポンサード リンク
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