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コイルガン : ウィキペディア日本語版
コイルガン

コイルガン()は電磁石コイルを使って弾丸となる物体を加速・発射する装置である。
==概要==
コイルガンは電磁石の力で弾丸または投射物を撃ち出すための装置の一種である。同じく電磁気力で弾丸を発射する装置であるレールガンと比較すると、基本的な電気回路の構成が異なる点、投射物に電流が流れない点など、構造上において大きな違いがある。具体的にはコイルガンが名のとおりコイル状の電気回路を構成するのに対して、レールガンは並行する2本の導体とその間に挟まれた投射物により構成される。
レールガンは弾丸を発射するために大量の電流を入力する必要がある一方、コイルガンは必要最小限の動作において多くの電流を必要としない。単純なものでは、銀玉鉄砲ばねおよびストライカー(弾丸を突き飛ばす棒)を電磁石(ソレノイドアクチュエータ)に置き換え、ソレノイド内の心棒が通電時に突き出される力で弾体をはじき出す仕組みのものが想定される。構造にもよるが、入力されるエネルギーは比較的小さく、また動作において火薬爆音にみられる急激な膨張や相変化は必要でないなどの特徴から、動作音は小さいものとすることが可能である。
なおレールガンは、単純化された理論上は投射物の初速を光速に達せられるが、コイルガンでそれに近い初速を得ることは困難である。理由は抵抗の大きい、コイル状の電気回路に電流を流す必要性があるためである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「コイルガン」の詳細全文を読む



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