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コイルドコイル
コイルドコイルはタンパク質の構造モチーフの1つで、2つから7つのαヘリックスがロープのように巻いた形をしている。コイルドコイル構造を持つタンパク質には、遺伝子発現を制御するものや転写因子など、重要な生物学的機能を持つものが多い。代表的なものにがん遺伝子由来の''c-fos''、''jun''や筋肉中のトロポミオシンがある。 ==コイルドコイルの分子構造== コイルドコイルは H P P H P P Pという7残基の繰り返しを必ず含んでいる。ここでHは疎水性アミノ酸、Pは極性アミノ酸である。ヘリックスと相互作用する領域にはロイシンジッパーなどの疎水性残基が多い。原形質のような水溶液中で2つのヘリックスを結合させる簡単な方法は、疎水性残基同士を内側に向けて貼り合わせることである。これで疎水性の面がなくなることが、二量化への熱力学的な原動力になっている。 αヘリックスは平行、または逆平行に配置し、左巻きのスーパーコイルを形成している。また数は少ないが右巻きのコイルドコイルも天然に存在する。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「コイルドコイル」の詳細全文を読む
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