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コクレン (黒鰱、''Hypophthalmichthys nobilis'') はコイ科ハクレン属に分類される淡水魚の一種。ハクレンと共にレンギョと呼ばれる。中国原産種で、四大家魚のひとつでもある。 == 概要 == 中国では華南を中心に一般的な淡水魚であり、主に珠江水系と長江水系に棲息する。黄河以北にも棲息するが、その数は少ない〔鄭慈英,『珠江魚類志』pp116-117,科学出版社,1989,北京,ISBN 7-03-000865-0〕。 ソウギョ、ハクレン、アオウオと共に中国の「四大家魚」と称される。ハクレンよりも養殖効率、味ともに良いとされ、台湾でレンギョというともっぱらこの本種のことを指す。東南アジアなどにも移出されて、養殖されたり、自然の河川で繁殖したりしている。 ハクレンによく似るが、体色がハクレンは銀白色なのに対し、コクレンは体色に黒みがあり、全身に黒い雲状の斑紋が広がっている。腹の部分の隆起縁が腹鰭の位置よりも後の方に有る。ハクレンよりも成長が早く大型に成長する。体長は体高の3.1-3.5倍、頭長の2.9-3.4倍〔鄭慈英,『珠江魚類志』pp116-117,科学出版社,1989,北京,ISBN 7-03-000865-0〕と相対的に頭が大きい。 日本へは、アオウオと同様にハクレンとソウギョを輸入した際に混じってきたと考えられている。日本では利根川水系、江戸川水系、霞ヶ浦、北浦で自然繁殖が確認されているが、その生息数は極めて少なく、「幻の魚」とも言われる。淀川にも放流されている。 主に流れのゆるい川や湖で繁殖し、中上層で生活する。ハクレンと同様プランクトン食であるが、植物プランクトンではなく動物プランクトンを主たる食物としている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「コクレン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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