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コクワガタ(小鍬形 ''Dorcus rectus'')は、コウチュウ目・クワガタムシ科・オオクワガタ属・コクワガタ亜属の1種で、5亜種に分類されている。 広く分布し、日本本土では最も普通に見られるクワガタムシの1つである。 種小名の''rectus'' とは「真っすぐの」という意味である。 == 形態 == 国産クワガタムシの最普通種。「小さい鍬形虫」という意味の和名だが、日本のクワガタムシの中では決して小さくはなく、中型種であるといえる。体長はオスが17 - 54.4mm、メスが21.5 - 33mm、飼育下では最大がオスが56.6mm、メスが36.9mm。 他のオオクワガタ属と同様に体は上下に平たく、黒い体色をしているが、赤褐色を帯びるものもいる。オオクワガタやヒラタクワガタに比べると体幅が狭く細いが、頭盾はヒラタクワガタより幅広い。 オスの大顎はオオクワガタやヒラタクワガタに比べて細長く、前方に伸びる。大アゴの中央から前方1/3くらいの位置に内歯(内側のトゲ)を1対だけ有し、先端にも とても小さい内歯を1対持つ。 小さなオスではこれらの歯は消失する。オスの頭部背面、前胸背板、上翅は全体に密で浅い艶消しがあり光沢は弱い。内歯が全て消失した小型個体はかつて「ヒメクワガタ」の和名を与えられ別種と考えられていた。 メスの場合は前胸背板にやや強い光沢を持ち、上翅の縦縞は平行となる。同じコクワガタ亜属のスジクワガタ''D. striatipennis''やネブトクワガタなどとよく似ていて混同されることもあるが、オスの大アゴに歯が1つしかないこと、前翅に線がないことなどで区別できる。 また、ネブトクワガタは大きく生態が異なり、幼虫は主としてシロアリが食害した腐植質を餌とする。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「コクワガタ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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