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コグニティブ無線[こぐにてぃぶむせん] コグニティブ無線(英: Cognitive radio)とは、新しい考え方に基づく無線通信の方法で、ネットワークや無線のノードが送信・受信に用いるパラメータを効率的に変化させて干渉を避け効率的に通信を行うものである。 パラメータの変更は、周波数スペクトラムやユーザーの振る舞い、ネットワークの状態といった無線環境の外的・内的ないくつかの要素を能動的に監視して行う。 ==歴史== コグニティブ無線の考え方は Joseph Mitola III〔 Joseph Mitola III 〕 および Gerald Q. Maguire によって 1999年に示された。〔IEEE Xplore - Login 〕 無線通信の分野における新しいアプローチであり、後年 Mitola は下記のように記している。
無線携帯情報端末 (PDA) や、同様のネットワークは、ユーザーのコミュニケーションの要求を検知し、要求に最もふさわしい無線の資源や無線サービスを提供する無線の資源やコンピュータ間の通信について十分に知的なものになるだろう。〔http://www.it.kth.se/~jmitola/Mitola_Dissertation8_Integrated.pdf〕 彼らが考えたのはネットワークやユーザーの要求に対応して自動的に通信に伴うパラメータを変更する完全に構成可能な無線ブラックボックスであり、ソフトウェア無線が進化してゆくべき理想的なゴールとしての考え方であった。 各国の無線に関する統制機関(米国における連邦通信委員会や、英国におけるOfcomなど)は、周波数のスペクトラムの利用が非効率的であることを見出した〔IEEE Spectrum: The End of Spectrum Scarcity 〕 。例えば、携帯電話ネットワークの帯域は世界の大半の地域で過密状態だが、アマチュア無線やポケットベルの周波数はそうではない。各国で別個に行われた調査がそれを裏付けており 〔IEEE Xplore - Login 〕〔IEEE Xplore - Login 〕、周波数の利用率は、時間や場所に強く依存すると結論付けている。さらに、周波数の割り当てが固定的であることにより、ほとんど使用されないが何らかのサービスに割り当て済みの周波数は、割り当てられたサービスとは干渉しないような場合でも、使用許可を得ていない者が使用することができない。これが、使用許可がなくとも、(許可を得た使用者の存在が検知された場合には避けることによって)干渉を起こさない限りにおいては許可する理由となった。これがコグニティブ無線として知られる無線通信方式である。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「コグニティブ無線」の詳細全文を読む
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