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コシヒカリBL : ウィキペディア日本語版
コシヒカリBL[こしひかりびーえる]
コシヒカリBL(コシヒカリビーエル)とは、いもち病に抵抗性を持つように改良された、「コシヒカリ」を親とする品種群のことで、科学的にも種苗法上でも〔4 コシヒカリBLの品種名に係る法律上の規定 (新潟県)〕いずれも「コシヒカリ」とは異なる品種である。BLは「いもち病抵抗性系統」(、ブラスト・レジスタンス・ラインズ)の略であり、連続戻し交配育種して遺伝子を導入している(遺伝子組み換えではない)。
コシヒカリBLの数品種を混合栽培して生産するとコシヒカリIL()と呼ぶ。
2005年度(平成17年度)産より新潟県は、コシヒカリ新潟BLの4品種を混合栽培したコシヒカリILを、玄米段階である出荷時に農産物検査法に基づいて「産地品種銘柄:新潟県産コシヒカリ」「品種名:コシヒカリBL」とし、精米段階ではJAS法に基づいて「品種名:コシヒカリ」として売っている〔(JAS法では混合栽培米をブレンド米とはしない)。このため、小売店にて精米段階で購買する消費者は、「コシヒカリBL」と本来の「コシヒカリ」とを区別することが出来なくなっている。
== 品種 ==
コシヒカリBLは、品種登録上コシヒカリとは別の品種である。病気に対する遺伝子などが異なるので、コシヒカリと性質が異なり同一品種として登録できない。
コシヒカリBLには多品種あり、以下のとおり。右は一回親(抵抗遺伝子の導入元)、もしくは父×母。ただし、一回親もまたコシヒカリにある抵抗品種の遺伝子を導入した品種だった場合、その抵抗品種の名を記した。
*登録済み
 *コシヒカリ新潟BL1号 - ササニシキ
 *コシヒカリ新潟BL2号 - トドロキワセ
 *コシヒカリ新潟BL3号 - Pi No.4(農林8号Tadukanの抵抗遺伝子を導入)
 *コシヒカリ新潟BL4号 - 新潟早生
 *コシヒカリ新潟BL5号 - 越みのり
 *コシヒカリ新潟BL6号 - ツユアケ
 *コシヒカリ富山BL1号 - ササニシキBL4号
 *コシヒカリ富山BL2号 - BC-ta2(キヌヒカリにササニシキBL5号の抵抗遺伝子を導入)
 *コシヒカリ富山BL3号 - ササニシキBL7号
 *コシヒカリ富山BL4号 - K60(農林8号にTadukanの抵抗遺伝子を導入)
 *コシヒカリ富山BL5号 - ササニシキBL2号
 *コシヒカリ富山BL6号 - ササニシキBL3号
*登録出願中
 *コシヒカリ新潟BL7号 - とりで1号
 *コシヒカリ新潟BL8号 - コシヒカリ新潟BL1号
 *コシヒカリ新潟BL9号 - コシヒカリ新潟BL1号 × コシヒカリ新潟BL8号
 *コシヒカリ新潟BL10号 - コシヒカリ新潟BL2号 × コシヒカリ新潟BL8号
 *コシヒカリ新潟BL11号 - コシヒカリ新潟BL2号 × コシヒカリ新潟BL7号
 *コシヒカリ新潟BL12号 - コシヒカリ新潟BL5号 × コシヒカリ新潟BL7号
 *コシヒカリ富山BL7号 - Kasarath
多品種を用意した理由は、別々の抵抗性遺伝子を持つ多品種の組み合わせ、比率を栽培年次ごとに変更することによっていもち病菌の抵抗性耐性の進化、流行を防ぐためである。これらを組み合わせたものをコシヒカリIL (Isogenic Line) と呼ぶ。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「コシヒカリBL」の詳細全文を読む



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