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コマガタツヤタニシ属[こまがたつやたにしぞく]
コマガタツヤタニシ属(コマガタツヤタニシぞく、独楽型艶田螺属、学名:''Trochotaia'')はタニシ科に分類される淡水産の巻貝の1属。長年にわたってタイプ種のコマガタツヤタニシ ''Trochotaia trochoides'' 1種のみが分類されてきた1属1種の単型の属であったが〔、2011年に中国西部の雲南省から ''T. pyramidella'' が2番目の種として記載され〔Du Li-Na, Yang Jun-Xing & Chen Xiao-Yong (2011) "A new species of ''Trochotaia'' (Caenogastropoda: Viviparidae) from Yunnan, China." ''Molluscan Research'' 31(2): 85-89.〕、2011年現在は2種が分類されている。 ==属の特徴== この属の原記載〔によれば、タイプ種は ''Paludina trochoides'' Martens, 1860 = ''Trochotaia trochoides'' (Martens, 1860)で、以下の点で他属から区別できるとして新属が創設された。すなわち、成貝は低い円錐形の螺塔と角張った周縁のある算盤珠型の殻もつこと、これに対し胎児殻の螺塔は聳え立つような高円錐形で、海産のホウシュエビス科のシロガネリュウグウエビス属( ''Basillisa'' )のような形になること、周縁の竜骨上に陵がないこと( "the peripheral keel has no ridge" )、周縁の竜骨以外には螺肋がなく、色帯をもたないこと、などの形質の組み合わせが本属を特徴付けるものとされる。特に成貝はタニシ科内でも最も殻高が低い部類であるのに対し、胎児殻の螺塔は側面が凹弧して聳え立つような細長い形であることは顕著な特徴とされている。 蓋は殻口に合った歪んだ四角形で、かなりの厚みがあるのが特徴。内面の筋肉付着痕はパッチ状で全体に無光沢、中央域に光沢部がない。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「コマガタツヤタニシ属」の詳細全文を読む
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