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コンコルド協定(コンコルドきょうてい、''Concorde Agreement'')とは、フォーミュラ1 (F1) 世界選手権の運営方法や商業的な権利に関する協定である。選手権主催者である国際自動車連盟 (FIA) と、それに関わる商業的な権利を管理するフォーミュラ・ワン・マネージメント (FOM)、F1チームの3者間で締結されている。 名称の由来は、1981年の最初の協定締結当時にFIAの本部があったフランス・パリ市のコンコルド広場から採られている〔その後FIAの本部は一時ジュネーヴに移転したこともあったが、現在はまたパリ・コンコルド広場に戻ってきている。〕。 == 概要 == F1世界選手権の競技ルールにあたるのがF1レギュレーション (Formula One Regulation) である一方、コンコルド協定は運営に関する各種の約束事を定めている。選手権に参戦する全チームが、参戦または作成・更新時に同意する署名をしており、各チームはこの協定に従わなければならない。 協定書は1冊の本ではなく、バラバラの文章をまとめたもので、頻繁に改定・変更が加えられている〔柴田久仁夫 「コンコルド協定はどこにあるのか?」『レーシングオン』2005年8月号、ニューズ出版、21頁。〕。非常に煩雑な体裁であるため、チーム代表でも読破することが難しいといわれる〔。内容に関しては守秘義務が徹底されており、関係者の口から明かされることはない。協定書ごとに微妙に文言が変えられており、メディアに流出した場合、誰が情報を漏らしたか分かるようになっているという〔Vasconcelos,Luis / Kenji,Mizugaki(訳)「新コンコルド協定をめぐる攻防。」『F1速報PLUS -特集 F1とお金 2012年版』Vol.26、イデア、2012年、69頁。〕。しかし、現在では撤退したチームから流出したと思われる旧協定書を参考にして、大まかな仕組みを理解することができる〔。 協定の概要として、以下の様な取り決めがある。 * FIAによる世界選手権の主催、統治 * FIAによるレギュレーションの変更に関する手順 * 各グランプリにおける賞金および収益の配分方法 * FOMが統括するテレビ放映権による収益の配分方法 協定には有効期間があり、全チームの署名により更新される。旧協定は一部のチームがサインしないまま2007年末で失効し、2009年まで覚書によって運営されていたが、2009年7月に新協定が締結され、2012年末まで有効となっていた。現在の協定は2013年から2020年までの8年間で〔"コンコルド協定が無くてもF1は続く? ". レスポンス.(2013年1月28日)2013年3月9日閲覧。〕、2013年7月にFIA・FOM・チームの3者間で「基本的な枠組み」について合意に達し、同年9月27日にFIA - FOM間の契約が結ばれているが〔FIAとF1グループ、新コンコルド協定を締結 - オートスポーツ・2013年9月27日〕〔Concorde Agreement - 国際自動車連盟・2013年9月27日〕、チームとの正式契約は未締結である(2013年10月現在)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「コンコルド協定」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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