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『コンバット!』()は、米ABCで1962年から1967年まで放送されたアメリカのテレビ番組(連続テレビドラマ)。第二次世界大戦下での、アメリカ陸軍歩兵連隊のある分隊の活躍を描いている。 日本でも吹替えにより全152本が放送された。60年代に海外ドラマとしては異例のヒットを記録したテレビ史に残る珠玉の名作である〔現在も多くのオマージュやパロディが見られる。例えば本番組のマーチ調テーマソングは現在でも有名で、今日でもアレンジされたものがプロ野球、高校野球の応援に使用されていたり、参考にされたものが多々存在する〕。 == 内容 == これは第二次世界大戦末期のアメリカ陸軍第361歩兵連隊〔実在するが、第91師団麾下で、任務地はずっとイタリアであった。オーバーロード作戦には参加していない〕中隊〔「K」中隊は、A〜Zのアルファベットの数字の置き換えで11番目を意味し、聞き間違いをなくすために欧文通話表(現行のものやNATOフォネティクスコードとは異なる)に基づいて「King」と呼ばれるので、キング中隊となる。キング中隊の第2小隊なので、「キングツー」となるわけである。ただし日本語版ではこのことがあまり理解されておらず、誤って、ケイ中隊と呼ばれている〕に属する、第2小隊の隊長ギルバート・ヘンリー少尉と、少尉麾下の一分隊を率いる隊長チップ・サンダース軍曹を中心とした歩兵達の「ヒューマンドラマ」である。 ヒューマンドラマと言われる所以は、物語の主題が軍事ではなく、「戦争を通じた人間模様」を描くことにある為である。このため戦争は舞台に過ぎず、第1話以外は、特別に戦争の展開と物語はリンクしておらず、史実の具体的な内容はストーリーに反映されていない。オーバーロード作戦(別名ノルマンディー上陸作戦)から物語がスタート〔ただし日本版に限る。アメリカ版ではエピソード 「ノルマンディに上陸せよ」は回想として11話に登場する。〕し、第二次世界大戦末期の西部戦線(地域は漠然とフランス)が舞台であったが、架空の作戦や架空の戦線でドラマは進行する。パリの解放など時期を推定できる事物もほとんど登場しない一方で、各エピソードには心理的葛藤などを題材としたテーマが毎回設けられていた。 また敵役とされるドイツ兵についても決してただの悪役としては描かれておらず、むしろドイツ兵の日常のさりげない描写を通じて主人公のアメリカ兵たちと大差のない、同じ人間として描かれている。勿論、舞台は戦場なので戦闘アクションシーンも多いが、人間の内面を描くドラマであるがゆえに、全くアクションのないエピソードもある。基本的に兵士個人の視線で描かれ、戦争の酷さ、戦争とは、人間とは何か等の深いテーマを扱っているドラマである。 5年間に全5シーズンとして製作・放送されたが、放送順序は制作順とやや異なっており、放送された順序もアメリカと日本では若干異なっていた。当初は白黒で製作されたが、最後の第5シーズンだけはカラーで製作された。日本での放送順では第1話『ノルマンディに上陸せよ』(原題:)から第127話『丘は血に染まった 後編』(原題:)までが白黒、第128話『ならず者部隊』(原題:)から最終回の第152話『さらば戦場』(原題:)までがカラーである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「コンバット!」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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