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コンパクト・ディスク : ウィキペディア日本語版
コンパクトディスク

コンパクトディスク(、CD(シーディー))とはデジタル情報を記録するためのメディアである。光ディスク規格の一つでレコードに代わり音楽を記録するため、ソニーフィリップスが共同開発した。現在ではコンピュータ用のデータなど、派生規格の普及により音楽以外のデジタル情報収録(画像や動画など)にも用いられる。音楽CDについてはCD-DAも参照。
== 概要 ==
コンパクトディスクの外見は直径12cmまたは8cm、厚さ1.2mmの円盤状でプラスチックで作られている。プラスチックの材質は一般的なものはポリカーボネートで、ほかにAPO非晶質ポリオレフィン)やガラスを使用したものもある。読み取りには780nmの赤外線レーザーが用いられ、照射したレーザー光の反射を読み取る。レーザー光を反射させるためコンパクトディスクは、鏡のような役割を持ちレーザー光を反射する厚さ約80nmのアルミニウム蒸着膜と厚さ約10μmの保護層、レーベルなどの印字膜の複数の層を重ねた構造になっている。
ディスクには細かいくぼみが彫られており、このパターンによってデジタル情報を表現している。このくぼみ(読み取り面から見れば出っ張りになる)をピットといい、ピットのない部分をランドという。ランドの部分に当ったレーザー光は反射してそのまま戻ってくるが、ピットがある部分に当ったレーザー光はランドからの反射波と1/2波長の位相差をもつため干渉して打ち消しあい暗くなる。この明暗によりデジタル信号を読み取り、これをアナログ信号に戻して音声として出力する。ピットの幅は0.5μmで長さは0.83μmから0.3μm単位で3.56μmまで9種類、ピットから次のピットまでの距離も同じ9種類である。またピットの列をトラックというがこのトラックは1.6μm間隔で、内側から外側に向かって渦巻状に並んでいる。CDの虹色のような光沢は、この規則正しく並んだトラックで回折した光が干渉することによる構造色である。
データをピット列として記録するにはEFM () という変調方式が用いられる。また誤り訂正は () による。短いバーストエラーからの誤り訂正を行う符号としてリードソロモン符号を提案したのはフィリップス社のCD開発チーム責任者である。
コンピュータのデータ保管等、1bitの誤りも許されない用途には追加の誤り検出、訂正が行われている。

音楽用途の場合、デジタルのPCM形式で最大79分58秒、99トラック音楽が記録できる。また規格上1トラック中には99インデックス(位置決め標識)を設けることができ、2000年頃までのプレーヤーは、インデックスを扱うことのできるものが多数存在した。
現在でもインデックスが記録されているディスクは多数存在する(特にクラシック)が
インデックスサーチが出来るプレーヤーが殆ど無くなってしまったので、インデックスが記録されたディスクを持っているユーザーは、不便を感じているようである。
記録層にアルミニウムのかわりにを使用したものもあり、「ゴールドディスク」と呼ばれる。
近年はダウンロード配信ストリーミング配信が増えてきている事もあり、次世代メディアへの置き換えは進んでいない。SACDDVDオーディオが登場した現在でも音楽供給媒体としてはいまだにCDが主流である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Compact disc 」があります。



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