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コンプレックスエステル : ウィキペディア日本語版 | コンプレックスエステル コンプレックスエステルは潤滑油に用いられる化学合成基油(シンセティックベースオイル)または添加剤で、複数のエステル系基油を混合、反応させたエステル基油の総称である。 == 特徴 == エステル系の基油であるジエステル、ポリオールエステルなどは分子構造にマイナスの極性を持つ酸素分子(金属ソープ)を有するため、金属摺動面に付着する性質がある。それ故コールドスタート時や、高負荷運転時にも油膜が破断し難く、優れた潤滑性(油性)を持つ。また、一般的な鉱物油系基油より粘度指数が高く、PAO系合成基油より低い摩擦特性を持つ。しかし、エステル系基油の特性として、特定のゴム製のオイルシール を膨張させる傾向があり、オイル漏れ・滲みを誘発する懸念があり、また加水分解が生じやすい欠点もあった。しかし、数種のエステルを組み合わせるコンプレックス化により、このようなエステル系基油の欠点を克服することができ、また金属摺動面の攻撃性を抑えることもできる。但し、エステルの組み合わせの如何によっては長期保存でゲル化する場合もある。 コンプレックスエステルの用途としては、競技自動車用高級エンジンオイルなどに用いられる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「コンプレックスエステル」の詳細全文を読む
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