|
『コード・アンノウン』(、)はフランス・ドイツ・ルーマニアの合作映画で、2000年に制作された。カンヌ国際映画祭人道賞受賞。 ==ストーリー== 聾唖の子供達がジェスチャーのクイズをしている。一人の少女が行ったジェスチャーに他の子供達は思い思いの答えを返すのだが、それらは全て違っている。 * * * * 女優のアンヌは、恋人・ジョルジュの弟・ジャンの突然の訪問を受ける。実家の農家を継がせようという父に反抗して家出してきたというのだ。仕事に追われるアンヌは適当に聞き流し、自分の部屋で待つように言って別れる。アンヌの素っ気ない反応に強い不満を感じたジャンは、彼女が買い与えたパンの包み紙を物乞いの女に投げつけた。するとそれを見て憤った黒人青年・アマドゥがジャンを捕まえ、女に謝るよう要求するが、やがて口論から乱闘に発展してしまう。やがてやって来た警官に、アマドゥは乱暴な対応を受け抵抗したが、彼は押さえつけられて―――――― * * * * アンヌは女優の仕事として「真実でない姿」を演じ続けている。ある時、彼女がアパートの自室でアイロンをかけていると、どこからか子供の悲鳴のような者が聞こえてきた。その時は特に気にもとめなかったアンヌだが、後日自室のドアに挟まっていたメモを見て激しく動揺する。向かいの部屋の老女に尋ねてもそっけない返事しか帰ってこない。思いあまった彼女はジョルジュに相談するものの、「一人で決断しろ」と無視されてしまった―――――― ジョルジュは戦場カメラマンをしている。コソヴォから帰国した彼はアンヌと久しぶりに時を過ごす。しかし、友人達との食事の席で「あなたの写真は体験が感じられない」と批判され、それに彼は「そうかもしれない」と答えた。アンヌに「誰かを幸せにしたことがあったか」と尋ねられた時にも、彼は「ない」としか答えられなかった。そして、ジョルジュはある行動に出る―――――― ジャンは結局実家に戻った。しかし、彼を迎えた父親との間には結局何の会話も行われないままだ。そしてジャンは再び家出し、それに対して父親は―――――― アマドゥはアフリカ移民の子であり、家族はそれによる様々な問題を抱えている。彼の母親は身の回りの問題を全て――アマドゥが捕まったことも含め――自分たちが移民系であるから起きたものだとし、白人に責任を求める原理主義的な思想に陥っている。そのためアマドゥが白人の女性と付き合っていることも、彼女には快く思われていない。そして、彼の弟にもまた、問題が発生した―――――― 物乞いの女・マリアが乱闘の場から執拗に逃げようとしたのは、彼女が不法入国をしていたからだった。結局祖国ルーマニアに強制送還となった彼女は、再会した家族と新しい家へと移り住んだ。しかし、パリでの悲惨な生活について、マリアはありのままを語ることが出来ない。やがて彼女は再度不法入国を試みる―――――― * * * * そしてそれぞれの物語は、聾唖の子供達による太鼓の大合奏が響く中、それぞれの収束を迎える―――――― 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「コード・アンノウン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|