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コールド・ターキー(Cold Turkey、邦題:冷たい七面鳥)は1969年にジョン・レノン率いるプラスティック・オノ・バンドの第2弾シングルとして発表した曲である。 == 解説 == 前作の「平和を我等に」では作詞・作曲をビートルズ時代から使用していたレノン=マッカートニー名義で発表していたが、本作でジョン・レノンは作詞・作曲をジョン・レノン個人名義で発表した。以降個人名義で発表しており本作はジョン・レノン個人名義でのデビュー作品にあたる。B面はオノ・ヨーコ作の曲「ドント・ウォーリー・キョーコ」(邦題は「京子ちゃん心配しないで」)。ジャケットはジョン(表)とヨーコ(裏)の頭部レントゲン写真。 本作は1969年9月13日、カナダ・トロントで行われたロック・フェスティヴァルにエリック・クラプトンらとザ・プラスティック・オノ・バンドとして参加したステージで初めて披露され、ライヴ・アルバム『平和の祈りをこめて』にも収録された。本作に対する聴衆の受けは悪く演奏後にジョンは悪態をついているが、アルバムからはカットされている。9月30日、同じくエリック・クラプトンやリンゴ・スターらとともにスタジオ録音が行われた〔録音日は9月25日とするものや、ドラムスはアラン・ホワイトとする説もある。〕。自然発生的に演奏されて完成されたように聞こえるが、実際のところは50回以上ものテイクを繰り返した末に完成されている。 本作のタイトルは直訳すれば邦題通り「冷たい七面鳥」という意味であるが、スラングでは「(ヘロインなど薬物中毒の)禁断症状」 といった意味合いになる。ジョンはこの曲をビートルズの曲として発表しようと考え、他のメンバーに提案したがポール・マッカートニーを始めとして、ジョージ・ハリスンやリンゴ・スターにも「冗談じゃない」と反対され、結局プラスティック・オノ・バンドの曲として発表せざるを得なかったと語っている。本作は麻薬の効果が切れた際に生じる苦しみや呻き声が描かれたものであるが、ジョン以外の3人はこの曲を単なるドラッグ・ソングだと誤解して反対したとされている。このような誤解は放送関係者にもあって、楽曲が発表された際に「ドラッグ・ソングであること」を理由にBBCなど英米の放送局で放送禁止指定を受けてしまった。しかし、そうした放送禁止指定を受けながらも本作は英米のチャートで最高14位に入るヒット作品となった。 なおジョンは発表された年にMBE勲章を英国王室に返上しているが、その理由のひとつに、この曲のチャート順位が下がりつつある事を挙げている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「コールド・ターキー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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