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ゴシポール ゴシポール(Gossypol)は、炭素と酸素と水素のみからなる有機化合物の1種で、ワタが生合成するテルペノイドとして知られる。食品がゴシポールによって汚染されたこともある。 == 概要 ==
ゴシポールはワタが生合成する有毒な黄色の色素であり、種子、根、茎、葉に含まれている〔秋久 俊博、小池 一男、木島 孝夫、羽野 芳生、堀田 清、増田 和夫、宮澤 三雄、安川 憲 『資源天然物化学』 p.93 共立出版 2002年11月15日発行 ISBN 4-320-04359-6〕。特に種子に多く含有されている〔高石喜久、馬場きみ江、本多義昭、「薬学生のための天然物化学テキスト」、廣川書店、2009年3月、113頁 ISBN 9784567431606〕。分子式はC30H30O8〔GOSSYPOL 〕。分子内に芳香環(ナフタレン)を2つ持っており、これが単結合で互いに直結した構造をしている。分子内にヒドロキシル基を合計6つ持つが、これらは全て芳香環(ナフタレン)に直結したフェノール性のヒドロキシル基である。なお芳香環(ナフタレン)にはアルデヒドも直結している。このようにパイ電子雲が広がった構造を持っているため、可視光を吸収して黄色く見える。ゴシポールは抗菌作用と殺虫作用を持っており、抗酸化作用も合わせ持つ〔秋久 俊博、小池 一男、木島 孝夫、羽野 芳生、堀田 清、増田 和夫、宮澤 三雄、安川 憲 『資源天然物化学』 p.93 共立出版 2002年11月15日発行 ISBN 4-320-04359-6〕。また、ヒトに対しては男性が摂取すると避妊作用がある〔〔29号 - 三重大学 、13頁、「環境化学物質の内分泌撹乱作用と遺伝毒性の発現機構」〕。これを利用して男性用の経口避妊薬として使われることもある。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ゴシポール」の詳細全文を読む
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