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ゴマギ
ゴマギ(胡麻木、学名:''Viburnum sieboldii'' )は、スイカズラ科ガマズミ属の落葉高木。別名、ゴマキ〔〔『日本の野生植物 木本II』pp.227-228〕〔『新牧野日本植物圖鑑』p.708〕。 新しいAPG植物分類体系ではガマズミ属は、ニワトコ属とともに、スイカズラ科からレンプクソウ科に移されている〔大場『植物分類表』p.225〕。 == 特徴 == 落葉高木。樹高は2-5mになるが、大きいものは高さ7mに達する。幹の樹皮は褐灰色でなめらか。若い枝は緑色で白い毛が密に生え、のちに緑色から褐灰色になる。葉は対生し、葉柄は長さ5-20mmになり、多少毛が生え、上面に広い溝があり、ごくまれに托葉がある。葉身は長さ5-15cm、幅2-9cm、形は長楕円形から倒卵形まれに倒披針形で、先端は円頭または鋭頭でときに短い尾状になり、基部はくさび形から円形、縁には鋭鋸歯または粗鋸歯があるが、基部近くには鋸歯はない。葉の表面はしわ状で光沢があり、暗緑色で毛がなく、裏面は淡緑色で多少毛が生えるがのちに脈上と脈腋に毛が残る。側脈は6-12対あり、葉の縁までほぼまっすぐに伸び、表面はへこみ裏面に突き出る〔〔〔。 花期は4月下旬-6月中旬。枝先に長さ4-7cm、径6-14cmになるピラミッド形の散房花序をつけ、白色の多数の花を密につける。花序枝はふつう対生し、花序の軸とともにふつう毛がある。萼は長さ0.7-1mmの小さな杯状で、上部がわずかに5裂する。花冠は高杯状で上部が5深裂して平開して径7-9mmになり、花冠裂片は長さ2-3.2mmの卵形、花冠筒部は長さ約1.5mmと短い。雄蕊は5個あり、花冠から突き出て、花糸の長さ3-4mm、葯は楕円形で長さ1.3-1.5mmになる。子房は長さ2.5-3mmになる長楕円形で、柱頭はほぼ無柄。果期は7月下旬-10月。果実は長さ8-10mmになる楕円形の核果で、最初赤くなり、完全に熟すと黒くなる。中に種子1個が入る核は長さ7-8mm、厚さ約2.5mmになる倒卵状楕円形で、核の腹側に縦に走る深い溝が1個ある〔〔〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ゴマギ」の詳細全文を読む
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