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ゴマフシビレエイ
ゴマフシビレエイ (''Torpedo californica'') はヤマトシビレエイ科に属するエイの一種である。北東太平洋の沿岸域固有種で、深度200 mまでの砂地・岩礁・藻場、稀に外洋で見られる。全長1.4mに達し、縁の滑らかな噴水孔を持つ。体色は暗灰色から褐色で、暗い斑点がある。体型は典型的なヤマトシビレエイ属のもので、幅広く丸い体盤、2基の背鰭を持つ太い尾、よく発達した尾鰭を持つ。 単独性、夜行性であり、捕食・防御の目的で45ボルト程度の電気を放出することができる。餌は主に硬骨魚で、日中は砂中での待ち伏せによって、夜間は積極的な狩りによって捕える。無胎盤性胎生で、雌は1年おきに17–20匹の仔魚を産む。電気ショックはダイバーにとって潜在的に危険である。本種は他のシビレエイとともに医学研究のモデル生物として用いられる。大量漁獲が行われていないため、IUCNは本種を軽度懸念としている。 == 分類 == カリフォルニア科学アカデミーの初代魚類学キュレーターであるウィリアム・オービル・エアーズによって命名された。種小名 ''californica'' はカリフォルニア州で標本が得られたことに由来する〔〔。エアーズは1855年、アカデミー紀要の創刊号にこの記録を掲載したが、タイプ標本は指定されなかった〔。1861年テオドール・ギルは、噴水孔の周辺が滑らかであることから本種を新属''Tetronarce''に置いた〔。その後、''Tetronarce'' はヤマトシビレエイ属 ''Torpedo'' の亜属と見なされるようになった〔。ペルー・チリ・日本などの沿岸で見られる類似個体も、おそらく本種である〔。他の英名としてCalifornia torpedo ray, Pacific torpedo、また、単にelectric ray、torpedo rayとも呼ばれる〔〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ゴマフシビレエイ」の詳細全文を読む
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