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ゴーストフィッシング(ghost fishing)とは、水中に放出・廃棄・投棄された漁具が水生生物に危害を与えている現象のこと。幽霊漁業ともよばれる。 == 概要 == 漁具の運用においては、自然現象または人為的ミスにより、予期せずに漁具が人為的な制御を離れ、自然環境に放出してしまうことがあり得る。これは厳しい自然環境の中で漁業を行う際に特に発生する。また、財産的価値を失った漁具を不正に廃棄する目的で自然環境に放出することがある。 この際、自然環境に放出された漁具が捕獲能力を有しつづけていた際には、予期せずに魚介類などに危害を加えてしまうことになる。この危害によって生態系に悪影響が出たり、水産業・食糧資源の調達に悪影響を与えることが問題視される。 漁具は耐久性を高めるため、通例高耐久性の樹脂や金属で製造されており、自然環境で残留しやすい。そのため投棄された漁具は破損や劣化によって機能を失うまで長期間に渡ってその効力を発揮しつづけるため問題となる。 現在までに水面下で相当量の被害が発生しているとされ、アナゴ・タコ・カニについて、特に問題視されている。タコにおいては商業的水揚げ量と同等から2倍にもあたる被害が発生しているとの推計もある〔引用文献「逸失底刺網のゴーストフィッシング能力の経時的変化と死亡数推定」などより〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ゴーストフィッシング」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Ghost net 」があります。 スポンサード リンク
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