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ゴート語(ゴートご、ゴート語、Gothic language:, ラテン字転写: *gutiska razda)とは、ゴート族、特に西ゴート族によって話された、インド・ヨーロッパ語族のゲルマン語派の東ゲルマン語群に属する言語である。 なお、語頭の *(アスタリスク)は、後世に理論的に再建された語を示している。また説明文中、比較参考のための言語名を略している箇所がある。英は英語、独はドイツ語、瑞はスウェーデン語、希はギリシア語、ラはラテン語、諾はノルウェー語である。 == 概要 == 東ゲルマン語群はいずれも死語となったが、唯一ゴート語のみは写本(コデックス) として言語学的資料が残っている。特に、4世紀に書かれたゴート語翻訳版聖書が有名である。他の東ゲルマン語族の言語としてはヴァンダル語 (en) やブルグンド語 (en) があるが、いずれも言語名と固有名詞などが残っているに過ぎない。 ゴート語はインド・ヨーロッパ語族のゲルマン語派に属しており、その内で最も古い言語であるが、直系の子孫言語を持っておらず、前述のとおり死語となった。現存する最も古いゴート語の書物は前述の4世紀のものである。ゴート語は6世紀中頃に衰退した。理由としては、 *ゴート族がフランク人に敗北した *イタリアからゴート語が排除された *ゴート語話者が主にラテン語を使用するローマ・カトリックへ改宗した という点が挙げられる。また、イベリア半島(現在のスペインとポルトガル)で8世紀ごろまで使われた。フランク人の詩人・神学者ワラフリード・ストラボが書き残したものによれば、ドナウ川下流地域、及び地域的に隔絶されたクリミア半島山岳地帯に、9世紀中頃まで残っていたとのことである。それ以降(9世紀後期以後)に発見されたゴート語に見える文書・碑文は、ゴート語ではない可能性がある。 このように、死語でありながらも初期の文書が残っており、比較言語学の見地からは研究材料として極めて興味深い言語である。 言語の元々の名前は証明されていない。後にゴート語が再建された際の名前 *gutiska razda は、ヨルダネスによる Gothiscandza 「ゴートの終わり(または境界)」が元になっている。ただし、razda が「言葉」に相当することは証明されている(例えば、マタイ書26:73に「言葉」が含まれている)。 本項で表記しているゴート語は、ゴート文字の項で説明されている体系を使用して転写されたものである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ゴート語」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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