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サクソルン
サクソルン(saxhorn)は、1843年頃にベルギーの管楽器製作者アドルフ・サックスによって考案された一連の金管楽器群である。当初は7種類が製作され、これらは全て円錐状の管を持ち、サクソフォーンと同様に音色の統一が図られており、また、その全てに3つのピストン式の弁(バルブ)が持たされた。 ==サクソルンの歴史==
===南北戦争時代のサクソルンバンド(軍楽隊)〔Band Music from the Civil War Era: ISBN 0-933126-60-3〕=== サクソルンが目的通り使用されたのは、南北戦争時代の米国軍楽隊である。米国では南北戦争以前から軍楽隊が組織されていたが、初期には鼓笛隊と呼ぶべき形態であった。南北戦争時には、オバー・ザ・ショルダー・サクソルン(Over the shoulder saxhorn : OTS)と呼ばれるベルが後ろ向きのサクソルンとドラムを組み合わせた軍楽隊が多く組織された。音量が大きく、行進のとき先頭に立つ軍楽隊の音が、後方に聞こえる必要があったため、こうした楽器が使用された。 南北戦争が終了すると、軍楽隊はコンサートバンドとして活躍するようになり、ステージ上で演奏するためには、オバー・ザ・ショルダー・サクソルンは不都合であり、次第に上方あるいは前方にベルを向けた楽器が製造されるようになった。移行期にはベルが前方を向いたものや後方に向いたもの、上方に向いたもの混在していた。1880年代になると、ヨーロッパからの影響から、木管楽器を編成に加える現代の吹奏楽団に近いバンドが発達し、サクソルン・バンドは衰退していった。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「サクソルン」の詳細全文を読む
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