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サケ・マス論 : ウィキペディア日本語版
サケ・マス論[さけ ますろん]

サケ・マス論(サケ・マスろん)とは、日本の考古学者山内清男が1940年代に提唱した、縄文時代の生業に関する理論である。
== 詳細 ==
山内は、1947年頃から口頭でサケ類が東日本の縄文文化で注意すべき食料資源だと指摘していたが、1964年になってこの理論を文章化した〔山内清男「日本先史時代概説」 山内清男 編『縄紋式土器』日本原始美術第1巻 講談社 1964年〕。
山内は、東日本とくに北日本の河川にサケが遡上し、アイヌが食料として獲得すること、『延喜式』には信濃国から鮭が貢納されていた記録があることに注目し、北アメリカの太平洋沿岸のインディアンは遡上するサケを保存食料とし、アジア東岸の原住民も同様で、東北地方はその南端であると指摘した。さらに、関東地方の縄文文化がカリフォルニアのインディアンと同じようにドングリなど堅果類を食糧の中心においていたことに注目し、植生が違いドングリに多くを期待できない北日本の縄文文化が、カリフォルニア・インディアンの北に居住する北西海岸インディアンの生活に類似した文化をもつと考えたのである。また、東日本の縄文時代の遺跡数が、西日本のそれと比べてはるかに多いのは、東西日本の食料資源の優劣によるものと説明した〔国立民族学博物館教授の小山修三によれば、縄文時代中期の人口密度は東日本が1平方キロメートルあたり約3人であったが、西日本、とくに近畿地方ではわずか0.09人にすぎなかったとしている(小山修三『縄文時代 -コンピューター考古学による復元-』中公新書 1984年)。〕

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「サケ・マス論」の詳細全文を読む



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