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サルペードーン
サルペードーン(, )は、ギリシア神話の人物で、リュキアの王である。長母音を省略してサルペドンとも表記される。 フェニキア王アゲーノールの娘エウローペーとゼウスの子で、ミーノース、ラダマンテュスと兄弟とも〔アポロドーロス、3巻1・1。〕、ベレロポーンの娘ラーオダメイアとゼウスの子ともいわれる〔『イーリアス』6巻。〕。トロイア戦争のとき、グラウコスとともにリュキア勢を率いてトロイアを救援し、ギリシア軍と戦った。 == 神話 ==
===ミーノースとの対立=== サルペードーンは他の兄弟とともにクレータ島の王アステリオスに育てられたが、成長すると兄弟のミーノースと美少年のミーレートス(あるいはアテュムニオス)をめぐって争った。しかしミーノースはミーレートスがサルペードーンを慕っていたため、戦争を起してサルペードーンをクレータ島から追い払った。サルペードーンは多くの者を率いて小アジアのキリキアに赴き、リュキアの地を得るという条件でキリクスの味方をして戦ってリュキアの王となり、ゼウスは彼に人間の3世代分の寿命を与えた。またミーレートスも小アジアに赴き、都市ミーレートスを建設した〔アポロドーロス、3巻1・2。〕。 その後、サルペードーンのもとにパンディーオーンの子リュコスが亡命し、それまでテルミライ呼ばれていた人々はリュコスにちなんでリュキア人と呼ばれるようになったという〔ヘロドトス、1巻173。〕。
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