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サルメテロール : ウィキペディア日本語版
サルメテロール

サルメテロール(Salmeterol)は軽度の長時間作動型で吸入で用いるβ2アドレナリン受容体刺激剤の一種であり、喘息慢性閉塞性肺疾患の治療のために処方される。最近では、定量噴霧式吸入器(MDI)またはドライパウダー吸入器(DPI)によって利用可能である。
== 概要 ==
長時間にわたって作用が持続する気管支拡張剤であり、通常は重症持続型喘息へのみ処方される。フルチカゾンブデソニドベクロメタゾンなどの副腎皮質ステロイド剤とセットで定期的に使用することが推奨されており、常用されたサルメテロールは喘息発作の頻度と症状の重さを低減する。短時間作用性β2刺激剤であるサルブタモールの作用持続時間が4-6時間なのに対して、サルメテロールはおよそ12時間持続する。ただし、サルメテロールは吸入から効果発現までに時間がかかる。気管支拡張作用が持続するため、特に夜間や早朝の症状のある患者に適している。吸入から効果発現まで時間がかかる為、すでに発生してる喘息発作の軽減には用いられない。
低用量吸入ステロイド剤に十分に応答しない患者には、ステロイド剤の用量をさらに増やすよりもサルメテロールなどの長時間作用性β2刺激剤を併用したほうが効果的である〔 〕。世界喘息指針(GINA)のガイドラインでは、喘息をコントロールするためにコントローラー投薬治療が必要とされ、第一選択肢は低用量吸入ステロイド剤であるが、それより上の程度からは、低用量吸入ステロイド剤と長時間作用性β2刺激剤の併用が推奨されている〔 〕。2007年日本でも、吸入ステロイド剤フルチカゾンとサルメテロールの合剤吸入薬が承認された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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