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サーベイヤー7号 : ウィキペディア日本語版
サーベイヤー7号[さーべいやー7ごう]

サーベイヤー7号アメリカNASAが計画したサーベイヤー計画の7番目でサーベイヤー計画最後の月面探査機。サーベイヤー7号はサーベイヤー計画で月面に軟着陸した機体としては5機目である。1968年1月10日に打ち上げられ、1968年1月10日にティコクレーターの近くに、着陸誘導目標から3km以内で完璧に着陸した。
計画の目標はこれまでのサーベイヤー計画とは違う情報を手に入れるために違う場所への月への軟着陸の達成、着陸後のTV画像の取得、化学元素の相対的存在量の決定、月面物質の操作、着陸ダイナミクスデータの収集、熱とレーザー反射率データの取得などであった。6号までの設計とほぼ同じであるが、より多くの科学装置が詰まれており、その中には変更フィルターのテレビカメラ、表面試験器、足に取り付けられた棒状の磁石、表面スコップの2台の馬蹄型の磁石、補助鏡等があり、補助鏡の3枚は宇宙機の下を観測するために利用され、1枚は表面調査器の部位の立体映像を得るために、7枚が宇宙機に積もった月面物質を見るために使われた。
運用は軟着陸のすぐ後に始まり、月の日没後80時間の1968年1月26日まで続いた。1月20日にはテレビカメラは地球の夜の面のキットピーク国立天文台とから放たれた2条の光線を確認した〔 Notes on the laser experiment.〕〔 photo of the beam from the 2-watt green argon Hughes laser at Table Mountain〕。月面2日目は1968年2月12日から21日であり、計画の目標は達成され、合計21,091枚の画像を撮影した。アルファ背景散乱の測定装置は正しい展開に失敗したが、運用者は表面土壌採取用の機械腕でアルファ背景散乱装置を正常な実験が可能な位置に戻すことに成功している。最初の月の夜に電池の損傷が起こり、その後通信は散発的になった。1968年2月20日に通信が途絶した。
サーベイヤー7号は月の夜明け時に宇宙を背景にかすかな光を発見した初の宇宙機となった。現在ではこれは静電気によって浮上した月の粒子に光が反射したものだと考えられている〔Strange Things Happen at Full Moon | LiveScience 〕。
== 装置類 ==

=== 映像機械 ===

テレビカメラはビジコン管で、25mmと100mmの焦点距離レンズ、シャッター、偏光フィルタ、虹彩からなり、このカメラはほぼ垂に乗せられており、さらに上にステッピングモーターで方向と距離が調整可能な鏡が載っていた。偏光フィルタは月面からの光散乱の直線偏光成分の検出のための分析器として使われた。フレームごとの月面の撮影範囲は360度の方位角の視野を提供し、上下方向では面法線の上+90度から-60度まで撮影可能であった。走査線が600と200の2種類の撮影モードが使われていた。200走査線の場合無指向性アンテナで通信が行われ、1画像あたり61.8秒で走査し、1画像あたり映像の伝送に20秒かかり、1.2kHzの帯域が利用された。多くの画像は600走査線モードで行われ、指向性アンテナを利用して通信を行っており、各フレームあたり3.6秒で走査し、ビジコンから読み込むのに名目では1秒かかり、220kHzの帯域を利用していた。カメラのダイナミックレンジと感度はサーベイヤー6号のカメラよりもわずかに小さくなっていたが、より解像度と画像の質が上げられていた。映像は表示されたで長時間長残光性蛍光体に覆われた低速スキャンモニターに表示され、持続性は名目の最大フレームレートに最適に合致するように選ばれた。
テレビ識別は受信したテレビフレームごとに受け取られ、これらの受信画像の互換レートでリアルタイムで表示された。これらのデータは磁気テープレコーダーと70mmフィルムに記録された。月での1日目である、1月10日から1月22日までに20,961枚の映像を送信した。2月12日から14日にかけては600走査線モードが水平掃引を喪失したため、200走査線モードで運用された。月の2日目には電力喪失でカメラの運用が停止されるまでに45枚の画像が送信された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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