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カーボンブラック
カーボンブラック(carbon black)は、工業的に品質制御して製造される直径3-500 nm程度の炭素の微粒子〔IUPAC Gold Book - carbon black 〕。化学的には単体の炭素として扱われるが、表面には様々な官能基が残存した複雑な組成を持ち、いわゆる無定形炭素と呼ばれるものに含まれる。 == 概要 == 化学業界ではカー黒(かーくろ)の俗称も使用される。一般的には石炭乾留で副生されるクレオソート油、石油精製等で副生される重質芳香族油など、油やガスを不完全燃焼させて得るか、アセチレンなどといった炭化水素を熱分解して製造する。不完全燃焼で生じる炭素の微粒子として、広義の用語であるスス(煤)は一般に工業的に品質制御して製造されていない副生物を指して呼ぶが、伝統的な製法で作られる墨の材料のススは、品質制御して作られており、カーボンブラックの一種と考えられる。 粒子径(粒の大きさ)、ストラクチャー(粒子のつながり)、表面性状(官能基)をさまざまに変えることにより特性が大きく変わり、これらは製造法によりある程度コントロールできる。黒度や塗料との親和性を変えたり、導電性を持たせたることも可能である。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カーボンブラック」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Carbon black 」があります。
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