翻訳と辞書
Words near each other
・ サーモバリック爆薬
・ サーモパイル
・ サーモピレー
・ サーモフィッシャー・サイエンティフィック
・ サーモプラズマ
・ サーモプラズマキノン
・ サーモプラズマ属
・ サーモプラズマ目
・ サーモプラズマ綱
・ サーモプロテウス目
サーモホン
・ サーモポジティブ
・ サーモライシン
・ サーモラベル
・ サーモリシン
・ サーモン
・ サーモン (SS-182)
・ サーモン (SSR-573)
・ サーモン (S級潜水艦)
・ サーモン (列車)


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

サーモホン : ウィキペディア日本語版
サーモホン
サーモホン()は電気信号を熱に変え音に変換する装置である。サーモホンの原理は19世紀頃から知られており、20世紀の初めごろにはマイクロフォン感度較正用に用いられた。その後しばらく忘れられていたが、カーボンナノチューブなどの新しい素材の発明に伴いシート状スピーカーなどへの応用が研究されている。
== 概要 ==
金属薄膜や金属細線などに電流を流すと熱が発生し周りの空気を膨張させるため、交流電流を流すと周期的な熱の変動による圧力の変化が周りに伝わり音波を発生させることができる。サーモホンはこのような原理で電気信号を音に変換する装置で、ダイナミックスピーカーなど通常のスピーカーで必要な振動板を持たず、電極とそれらの間の導体プラチナの薄膜など)からなる単純な構造を持つ。
金属を使ったサーモホンは電気エネルギーを音に変換する効率が低く小さな音しか出ないためスピーカーなどの用途には使用されなかった〔Lin Xiao, et. al. ''Flexible, Stretchable, Transparent Carbon Nanotube Thin Film Loudspeakers ''. NANO LETTERS, Vol.8, No.12. pp.539-4545, 2008.〕。構造が単純なため電気エネルギーと発生する音のエネルギーとの関係を理論的に計算することが可能で、コンデンサマイクなどの絶対感度の校正のために使用された〔Edward C. Wente. ''The Thermophone '', Phys. Rev. 19, pp.333–345, 1922.〕〔H. D. Arnold, I. B. Crandall. ''The Thermophone as a Precision Source of Sound ''. Phys. Rev. 10, pp.22–38, 1917.〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「サーモホン」の詳細全文を読む



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.