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テルモリシン
テルモリシン(Thermolysin、)は、グラム陽性菌''Bacillus thermoproteolyticus''が生産する、熱に対して安定な中性金属プロテアーゼである。酵素活性には、1つの亜鉛イオンを必要とし、構造安定のために4つのカルシウムイオンを必要とする。テルモリシンは、疎水性アミノ酸を含むペプチド結合を選択的に加水分解する反応を触媒する。しかし、テルモリシンは加水分解の逆反応によるペプチド結合形成にも広く使われている。テルモリシンは、バシラス属が生産する金属プロテアーゼの中で、最も安定である。 ==合成== バシラス属の全ての細胞外プロテアーゼと同様に、テルモリシンは28アミノ酸長のシグナルペプチドから構成されるプレプロ酵素として最初に生産され、その後、204アミノ酸長のプロ酵素、316アミノ酸長の成熟酵素となる。シグナルペプチドは、プレプロ-テルモリシンが細胞膜に移動するためのシグナルとなる。ペリプラズム内で、プレプロ-テルモリシンはシグナルペプチダーゼの作用によってプロ-テルモリシンに加工される。この配列はシャペロンとして働き、ペプチド結合を自己切断して成熟テルモリシンとなる。その後、成熟テルモリシンは、細胞外に分泌される。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「テルモリシン」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Thermolysin 」があります。
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