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ザ・ゴリラ : ウィキペディア日本語版
ザ・ゴリラ

ザ・ゴリラ』は、『月刊コロコロコミック1979年10月号から1982年12月号まで掲載された刑事漫画。作者は坂丘のぼる〔雑誌掲載時には、エピソードによって古沢一誠、高野十八の名前が原作協力者としてクレジットされることもあった。〕。タイトルには「アクション刑事」ないしは「スーパーアクション刑事」といったフレーズが添えられることもあった。
== 概要 ==
凶悪犯罪に立ち向かう刑事の活躍を、ド派手なアクション重視のタッチで描いた漫画作品。城東署特捜班を舞台とする第1部と、影の警察隊「シャドウ」へ活躍の場を移す第2部で構成されている。
内容はバイオレンス度が高く、ほぼ毎回のように超凶悪犯人たちが銃弾の雨に倒れていた。開始当初は「野球賭博に巻き込まれた男の悲劇」や「私設軍隊による独善的な正義」、「老警察犬の復讐」「赤軍のテロとの戦い」などの重いエピソードが続いていたが、徐々に『コロコロ』のカラーに合わせて作風が軟化。犯人を殺さずに決着を付けるケースが多くなり、中盤以降は戦記物に徹した娯楽編や巨大ロボットとの攻防、さらにはギャグを見せることすらあった。しかし、ヒロインの殉職という展開を経て突入した第2部「シャドウ」編では最初期のハードな作劇が復活〔例外として、最終回直前の1982年11月号に掲載された偽札事件の話では香港活劇風のギャグ色のきわめて強い内容だった。〕。最終回は全編バイオレンスにして、なおかつアンハッピー色の強い結末で幕を閉じた。
刑事漫画というジャンルで馴染み深い、フィクション作品である事を強調する注意書きは、掲載誌が児童誌であるため特に添えられていないが、ホロコーストを題材にした「40年目の一撃!!」(単行本未収録)というエピソードのみ、例外的に表記されている。本作に連動した特集記事の中では主人公の使用した拳銃バイクの特集もしばしば見られ、単行本の巻末企画では初歩的な護身術も紹介されていた〔特集で使用されたイラストを、デビュー間もない開田裕治が手掛けている。〕。
てんとう虫コミックス全6巻。なお、ビーナス殉職 - シャドウ編は単行本未収録である〔一応、単行本は6巻で刊行を終えているが、カタログには完結を示す「全○巻」という表示がされておらず、続刊発売予定を示唆する「1巻〜6巻」という表記になっており、先頃出版された「コロコロコミックアーカイブス」でも同様の表記がなされている。第6巻のカバーイラストは、未収録作品である最終回をモチーフにしている。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ザ・ゴリラ」の詳細全文を読む



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