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シアノトキシン : ウィキペディア日本語版
シアノトキシン
シアノトキシン(cyanotoxin、藍藻毒)は、藍藻(シアノバクテリア)が生産する毒素の総称。水の華アオコを形成するシアノバクテリアに毒素を生産するものが多い。汚染された水を飲んた家畜や人が死亡した例も多い。毒素を生産する酵素の遺伝子はまとまったオペロンを形成して、水平移動や脱落をくり返すため、近縁種でも生産する株としない株がいる。に蓄積され、貝毒の原因などにもなる。
== シアノトキシンの例==

===ペプチド===

;ミクロシスチン: 単細胞性''Microcystis aeruginosa''(アオコとして知られる)が生産。7個のアミノ酸が結合した環状ペプチドで、リボソームではなく、複合酵素系で合成される。そのため、合成系の遺伝子オペロンは50kbを超える。タンパク質ホスファターゼPP1およびPP2Aを強く阻害する。強い肝臓毒性がある。
;ノジュラリン: 糸状性シアノバクテリアの''Nodularia''が生産する。5個のアミノ酸が結合した環状のペプチドで、強い肝臓毒活性がある。タンパク質ホスファターゼ阻害剤。
;ミクロビリジン (microviridin):プロテアーゼ阻害活性あり。単細胞性シアノバクテリア''Microcystis aeruginosa''が生産する。ペプチド性毒としては珍しく通常の遺伝子 (''mdnA'') から発現した前駆体タンパク質から切り出され、さらに分子内エステル結合を生じて環化されて、合成される。ミジンコの脱皮を阻害する。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「シアノトキシン」の詳細全文を読む



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