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シアン酸 : ウィキペディア日本語版
シアン酸[しあんさん]

シアン酸(シアンさん、cyanic acid)とは分子式 CNHO で表される化合物(弱)である。融点 -86.8 ℃、沸点 23.5 ℃、常温で酢酸に似た臭気の無色の液体。異性体イソシアン酸 (H-N=C=O) と雷酸 (HO-N=C:) がある。
== 性質 ==
水にわずかに溶解し、酢酸よりやや強い酸で、酸解離定数 Ka=2.2×10-4(25℃)、pKa=3.48である。水中では不安定で低温では数時間溶液として存在するが、加水分解が進行して炭酸水素アンモニウムとなる。一方、非プロトン溶媒のエーテルベンゼンアセトン中では比較的安定(数週間)な溶液となる。
種々の有機化合物(求核剤)と反応し、アルコールからウレタンアミンからウレイン、酸アミドからウレイドを生成する。アンモニアと反応すると、一旦、アンモニウム塩(シアン酸アンモニウム)を形成するがさらに尿素へと反応する。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「シアン酸」の詳細全文を読む



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