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「シェイク・ユア・マネーメイカー (Shake Your Moneymaker)」ないし「シェイク・ユア・マネー・メイカー (Shake Your Money Maker)」は、エルモア・ジェームスが1961年に吹き込み、ブルースのスタンダード曲となった楽曲〔。先行した様々な曲を踏まえて作られたこの曲は、ブルースや多分野のアーティストたちによって様々に解釈され、録音されてきた。「シェイク・ユア・マネーメイカー」は、ロックの殿堂が選んだ「ロックン・ロールの歴史500曲 (500 Songs that Shaped Rock and Roll)」にも選ばれている〔 〕。 == 先行した楽曲 == 1958年、シカゴのブルース歌手でハーモニカ奏者のシェイキー・ジェイク・ハリス (Shakey Jake Harris) が、マジック・サムのギター、ウィリー・ディクスンのベースを含むバンドのとともに、「ロール・ユア・マネーメイカー (Roll Your Moneymaker)」という曲を吹き込んだ (Artistic 1502)。この曲は、12小節構造のブルースで、ブレイクが数カ所入り、「ロール・ユア・マネーメイカー」というコーラス(繰り返し歌われる部分)が入っていた。エルモア・ジェームスの伝記のひとつによると、「シカゴのブルース界に伝えられた話では、ドラマーで歌も歌ったジェイムズ・バニスター (James Bannister)がこの「ロール・ユア・マネーメイカー」という曲の作者だといわれているが、バニスターはこの曲を吹き込むことはなかった(バニスターは、J・T・ブラウン (J. T. Brown))やマジック・サムと共演経験があった)〔。また、ジェームス盤の「シェイク・ユア・マネーメイカー」のリズム・ギターの演奏は、ミシシッピ・ジョン・ハートが1928年に吹き込んだ「Got the Blues Can't Be Satisfied」 (OKeh 8724) からヒントを得たものだとする指摘もある〔。 一部には、「シェイク・ユア・マネーメイカー」は、チャーリー・パットンが1929年に吹き込んだ「Shake It and Break It」(Paramount 12869) や、ブッカ・ホワイト (Bukka White) が1937年に吹き込んだ「シェイク・エム・オン・ダウン (Shake 'Em On Down)」(Vocalion 03711) のバリエーション(変奏)だとする見方もある〔 〕。いずれにせよ、この曲は長くエルモア・ジェームスの「オリジナル」と見なされてきている〔 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「シェイク・ユア・マネーメイカー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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