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シェーンフリース記号 : ウィキペディア日本語版
シェーンフリース記号[しぇーんふりーすきごう]
シェーンフリース記号(シェーンフリースきごう、)とは、点群を記述、即ち、対象とする図形物体対称性を記述するために用いられる記法の一つである。主に分子に対して用いられることが多い。
他に、点群を記述するための記法としては、ヘルマン・モーガン記号(国際記法、)がある。これは、主に結晶の対称性を記述するのに用いられる。
ドイツ数学者アーサー・モーリッツ・シェーンフリースArthur Moritz Schönflies)に因む。
== 記法 ==

=== 主記号 ===
対称要素の種類により、以下の主記号(と添え字)が用いられる。
*''Cn''() - 回転対称
:対象とする図形が''n''回対称、即ち、ある軸(主回転軸)の周りに(360 / ''n'')° 回転させると自らと重なるとき、この図形の点群はシェーンフリース記号で''Cn''と表記される。
*''Dn''(英: dihedral) -
:図形が''n''回対称で、かつ、主回転軸に垂直な''n''本の''C2''軸を持つとき、この図形の点群は''Dn''と表記される。
*''Sn''() - 回映対称
:図形が、主回転軸の周りに(360 / ''n'')° 回転させてからその軸に垂直な平面についての鏡像をとると自らと重なるとき、この図形の点群は''Sn''と表記される。
*''Ci''(英: inversion) - 反転対称
:図形が、ある点(反転中心)について点対称であるとき、この図形の点群は''Ci''と表記される。
*''Cs''(独: Spiegel) - 鏡映対称
:図形が、ある平面(鏡映面)について鏡映対称であるとき、この図形の点群は''Cs''と表記される。
*''T''(英: tetrahedral) - 正四面体
:図形が、正四面体と同様の4本の''C3''軸と3本の''D2''軸を持つとき、この図形の点群は''T''と表記される。
*''O''(英: octahedral) - 正八面体
:図形が、正八面体と同様の3本の''D4''軸と4本の''D3''軸と6本の''D2''軸を持つとき、この図形の点群は''O''と表記される。
*''I''(英: icosahedral) - 正二十面体
:図形が、正二十面体と同様の6本の''D5''軸と10本の''D3''軸と15本の''D2''軸を持つとき、この図形の点群は''I'' と表記される。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「シェーンフリース記号」の詳細全文を読む



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