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シャマン : ウィキペディア日本語版
シャーマニズム
シャーマニズムあるいはシャマニズム()とは、シャーマン(巫師祈祷師)の能力により成立している宗教や宗教現象の総称であり〔佐々木 (1973), pp. 249-253.〕、宗教学民俗学人類学宗教人類学文化人類学)等々で用いられている用語・概念である〔。巫術などと表記されることもある〔。
シャーマニズムとはシャーマンを中心とする宗教形態で、精霊冥界の存在が信じられている。シャーマニズムの考えでは、の世界は物質界よりも上位にあり、物質界に影響を与えているとされる〔『週刊X-ZONE』 デアゴスティーニ・ジャパン、1998年2月3日発行、第36号 〕。
シャーマンとはトランス状態に入って超自然的存在(、神霊、精霊死霊など)と交信する現象を起こすとされる職能・人物のことである〔。
シャーマン」という用語・概念は、ツングース語で呪術師の一種を指す「šaman, シャマン」に由来し〔、19世紀以降に民俗学者や旅行家、探検家たちによって、極北や北アジアの呪術あるいは宗教的職能者一般を呼ぶために用いられるようになり、その後に宗教学、民俗学、人類学などの学問領域でも類似現象を指すための用語(学術用語)として用いられるようになったものである〔。
広義には地域を問わず同様の宗教、現象、思想を総合してシャーマニズムと呼ぶ。
== 用語 ==
日本語における「シャーマニズム」「シャマニズム」の区別(母音の長短)は、研究者の学問分野と密接な関係がある。北海道樺太シベリア満州モンゴル朝鮮半島を中心とした北方文化圏の研究者の多くは「シャマン」「シャマニズム」という表記を用いてきた。ツングース語の発音は「シャマン」に近いとされる。一方、沖縄琉球)・台湾中国南部・東南アジアインドを中心とした南方文化圏の研究者の多くは「シャーマン」「シャーマニズム」の表記を用いてきた。また欧米の民族学・人類学・宗教学の研究を紹介する際の翻訳語としては、「シャーマニズム」「シャマニズム」が任意に用いられている。堀一郎の場合、「シャーマニズム」という表記にはこの対象を世界的視野で捉えようという意図が込められているという指摘がある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「シャーマニズム」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Shamanism 」があります。



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