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シルマリル : ウィキペディア日本語版
シルマリル
シルマリル (Silmaril) は、J・R・R・トールキン中つ国を舞台とした小説『シルマリルの物語』に登場する宝玉である。
『シルマリルの物語』の主要作品「クウェンタ・シルマリルリオン」は、このシルマリルを巡るエルフ人間と黒き敵モルゴスの間の物語である。
== 概要 ==
エルフノルドール族のフェアノールが、アマンの地のヴァリノールで輝いていた二つの木の光を封じ込めた三つの宝玉。かれが、いかなる方法、いかなる物質を使って作り出したかは不明である。シルマリルはダイヤモンドより固く、決して傷つけることはできない。しかし内なる光の解放をめぐるやり取りがあるので、作り主であるフェアノールは宝玉の開き方を知っていたようだ。フェアノールにとってこれほどの傑作は二度と作れないらしく、かれは宝玉の破壊を請われても拒んだ。
シルマリルの光は生きており、他の光を浴びると喜んで、より強い輝きを返す。作中世界では、後に作られる太陽や月は次善のものであり、かつて至福の地を照らしていた二つの木には及ばないとされる。しかしシルマリルにはその光が保たれているのである。
ヴァルダに聖められたシルマリルは、悪しき者の手が触れると高熱を発してそれを灼く。またマンドスは、その内にアルダ(地上世界)の運命が閉じ込められていると予言した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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