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シロテン : ウィキペディア日本語版
シロテン

シロテンは、日本語の句読点のひとつ。読点句点の中間の半終止符に相当する約物として1946年に日本の文部省が提案したが、実用された例は多くない。
字形は読点と同じく、涙滴状で縦組みの際に全角取りの右上隅に置かれるが、句点と同じく白抜きとなる。
== 提案 ==

山田美妙 (1868-1910) は日本語の表記法についてさまざまな実験と提案を行い、言文一致体の成立に大きな役割をはたした。彼は『日本大辞典』(1892-1893年刊)で、読点「、」と句点「。」に加え、それらの中間の約物としてシロテンを用いている。しかし、この表記法が広まることはなく、当の山田も著作で積極的に使うことはなかった。
1946年文部省は、省が発行する文書の表記法のガイドラインとして、『くぎり符号の使ひ方〔句読法〕(案)』など4篇の文書を出版した。これは他官庁や一般社会での用字の参考となることも想定していた。『くぎり符号の使ひ方』では、読点(「テン」)は原則として文の中止に用い、直前が終止形であっても文意が続く場合にはテンを用いるとした。しかし、後の場合については「ほかのテンとのつり合ひ上」句点(「マル」)を用いる場合もあるとし、「この項のテンは、言はゞ、半終止符ともいふべきものであるから、将来、特別の符号(例へば「〈シロテン〉」のごときもの)が広く行はれるやうになることは望ましい。」とした〔引用中の漢字は新字体にあらためたが、仮名遣いは原文どおりとした。ルビは〈……〉で囲って示した。〕。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「シロテン」の詳細全文を読む



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