|
シングルコイル(single coilあるいはsingle-coil)は、エレクトリックギターに使用されるピックアップの一種であり、磁石の周りに巻きつけられた単一の(single)コイルから出来ているタイプのことをいう。ハムバッキングが考案されたことによるレトロニムである。 == 概要 == シングルコイルはもっとも単純な構造のピックアップである。ポールピース(永久磁石に接し、磁束を弦へ導く棒状の鉄芯)は一本の弦に対して1つである(ギター用であればポールピースは6本)。 フェンダー社のストラトキャスターには、多くの場合、伝統的な設計のシングルコイル・ピックアップが搭載されている。ストラトキャスター以外でも、同社製ギターには主としてシングルコイルが採用されているため、一般的にシングルコイルといえばフェンダー社が連想される。これは、ハムバッカーといえばギブソン社が連想されるのと同様である。 最新のストラトキャスターの一部モデルでは、「ノイズレス」を謳うピックアップが搭載されている。これはノイズキャンセル効果(ハムバッキング)を狙い、巻き方向を逆にした2段積みのコイル構造をもっている。すなわちハムバッカーを縦積みにした構造となっている。こうしたピックアップは、厳密には「シングルコイル」とは言い難い。事実、英語では"stacked humbucker"(積み上げ型ハムバッカー)と表記されることもある。しかし、コイルの巻き数やマグネットの構造の工夫により、従来のシングルコイルに近い音色を保つよう工夫されている。形状も従来のシングルコイルと互換性を持たせてあるため、総称的に「シングルコイル」と呼ばれる場合が多い。こうした構造のピックアップは、フェンダー以前にもディマジオ製品(HS-3など)に見られた。 ギブソン社でも、フェンダー社ほど種類は多くないが、シングルコイルもいくつか存在しており、その中でもP-90ピックアップは初期のレスポールに使用されたことから良く知られている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「シングルコイル」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|