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シール・クーフ
アサドゥッディーン・シールクーフ( , または , 生年不明 - 1169年3月23日)は、エジプトやシリアで活躍したセルジューク朝およびザンギー朝の武将でクルド人。アイユーブ朝創始者であるサラーフッディーン(サラディン)の叔父(サラディンの父・ナジムッディーン・アイユーブの弟)。アサドゥッディーン( )という彼のラカブ(尊称)はアラビア語で「信仰/宗教の獅子」という意味であり〔佐藤 p. 32〕、シール・クーフ()というイスム(個人名)はクルド語で「山の獅子」という意味である。 ==生涯== クルド人シャージーの息子として生まれる。兄はナジュムッディーン・アイユーブ。シールクーフの若いころのことは分かっていないが、一家はクルドのラワーディー族の一員で、アルメニアのドヴィーンの名家であると伝わる〔。ただし、彼らが名家であったとするのは後代の言い伝えであり真偽は分からない〔佐藤 p. 26〕。あるいは、シャージー、アイユーブ、シールクーフともにシャッダード朝に仕えていたとも推測される〔Edde p. 22〕。 シャッダード朝の弱体化とセルジューク朝勢力の伸長による政情の不安定化によって、父親シャージーはシールクーフとアイユーブを連れて旧知の友人、ムジャーヒドゥッディーン・ビフルーズを頼った〔Edde p. 23〕。ビフルーズはバグダードの軍事長官(シフナ)であり、シャージーにティクリートの代官(ワーリー)職を任せ〔、父の死後にアイユーブはその職務を引き継いだ。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「シール・クーフ」の詳細全文を読む
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