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シーローンチ : ウィキペディア日本語版
シーローンチ

シーローンチ (Sea Launch) は、海上からゼニット3SLロケットを使って、人工衛星を打ち上げる商用サービス会社である。
2009年6月22日、10億ドル相当の負債を抱え経営破綻し、連邦倒産法第11章の適用を受けた〔http://www.reuters.com/article/rbssIndustryMaterialsUtilitiesNews/idUSBNG17593820090623〕。2009年4月以降、約2年半に渡ってロケットの商業打ち上げは中断されていたが、2011年9月に打ち上げを再開した。
== 概要 ==
シーローンチ連合は1995年に設立された、アメリカ合衆国ロシアウクライナノルウェーの企業による共同事業である。最初のロケットは1999年に打ち上げられた。ボーイングが運営している。
海上発射システムを採用することにより、従来の地上発射の場合のような地理的、物理的制約を受ける事が少なく、海洋上のあらゆる場所から打ち上げが可能となり、地上発射型に比べ経費を減らす事ができる。特に赤道直下まで移動して打ち上げることにより、より効率的に人工衛星を軌道に投入することができ、静止トランスファ軌道に6.1tを投入できる。
打ち上げシステムは司令船「シーローンチ・コマンダー」と打ち上げプラットホーム「オーシャン・オデッセイ」 の2隻で構成されている。母港はカリフォルニア州ロングビーチ。司令船「シーローンチ・コマンダー」も同所で建造された。通信設備・発射管制設備のほか、ロケット整備用格納庫を有する。プラットホーム「オーシャン・オデッセイ」 は石油プラットフォーム改造のものであり、打ち上げ地点でロケットを直立させて発射する。
2008年現在、シーローンチが世界で唯一の海上発射型打ち上げ施設であるが、概念は唯一ではない。1964年から1988年イタリアローマ・ラ・サピエンツァ大学NASAが共同でケニア沖のサン・マルコ・プラットフォームで人工衛星を打ち上げていた。
打ち上げに使用する機体を陸上用に改良し、バイコヌール宇宙基地から打ち上げる「ランド・ローンチ (Land Launch) 」というサービスも展開している〔ただし、運営母体は露SIS社であり、打ち上げもSIS社が担当する。シーローンチ社は打ち上げ計画の立案、顧客との商談などを行う。〕。
2007年1月30日の打上げは失敗し、これにより経営環境が悪化、2009年6月に経営破綻に至った。
2011年9月24日、ユーテルサット社の通信衛星アトランティックバード7の打ち上げに成功し、商業打ち上げ事業に復帰した〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「シーローンチ」の詳細全文を読む



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