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ジェームス・ハロルド・ジャップ : ウィキペディア日本語版 | ジェームス・ハロルド・ジャップ ジェームス・ハロルド・ジャップ(James Harold Japp)は、アガサ・クリスティの小説「エルキュール・ポアロ」シリーズに登場する架空の人物。スコットランド・ヤードの主任警部(Detective Chief Inspector)として、ポアロの事件捜査と関わりを持つ。『スタイルズ荘の怪事件』など7本の長編作品と13本の短編作品に登場する。「トミーとタペンス」シリーズの『秘密機関』にも名前だけ登場する〔ホテルでトミーとタペンスと食事中に訪ねてきた警部の名刺を見て、ジュリアス・P・ハーシャイマーが「今度はスコットランド・ヤードの犯罪捜査課のジャップ警部ですよ」と説明している。〕。 アガサによる原作小説では、ポアロのパートナーであるアーサー・ヘイスティングズと同じく、後半シリーズになるにつれて出演機会が減っていった。ドラマ版『名探偵ポワロ』ではヘイスティングズやミス・レモンと共に主要人物として多くのエピソードに登場している。 ==人物== ロンドン警視庁に勤務するベテラン刑事。ロンドン近辺で発生する事件ではほとんどの場合、現場捜査に訪れる。作中でも基本的に優秀な刑事として描かれてはいるが、ポアロ相手では先を越されてしまう。多くの警察関係者がそうであるように私立探偵の存在を疎ましく思っているが、ポアロの捜査能力については一目を置いている。ポアロとは旧知の間柄で、『スタイルズ荘の怪事件』以前にも1904年のアバークロンビー偽造事件や、アルタラ男爵の事件などを一緒に捜査した、という設定になっている。 英国紳士的な振る舞いをするヘイスティングズに比べ、頑固で意固地な人物である。しかし異国人(ベルギー人)であるポアロから見ればどちらもイギリス人であり、実際にポアロがイギリス文化に馴染めていない(馴染もうとしない)様子を指摘することもある。妻帯者でウェールズ出身の妻がおり、妻の実家を訪問している描写がある。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ジェームス・ハロルド・ジャップ」の詳細全文を読む
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