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『ジェーン&セルジュ』(原題:Jane Birkin Serge Gainsbourg)は、セルジュ・ゲンスブールがジェーン・バーキンをパートナーに迎えて1969年に発表したアルバム。 == 解説 == 1967年末、セルジュ・ゲンスブールは当時の恋人ブリジット・バルドーとのデュエット曲「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」を録音するが、バルドー側の意向によりお蔵入りとなった。セルジュはその後ブリジットと別れ、1968年には映画『スローガン』でイギリス人女優のジェーン・バーキンと共演した。出会った当時は、セルジュはジェーンに対して良い印象を持たなかったが〔日本盤CD(UICY-3144)ライナーノーツ(ジャン=フランソワ・ブリュー、訳:長島順子)〕、2人は同作の主題歌「スローガンの歌(原題:La chanson de Slogan)」をデュエットで歌い、後に事実婚の関係となった。 同年11月から12月にかけて10曲が録音され、その中には、ジェーンとのデュエットによる「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」の再録音も含まれていた。「ジェーンB.〜私という女」は、フレデリック・ショパンの「24の前奏曲作品28 第4番 ホ短調」の旋律を元にした曲。また、ゲンスブールが以前に他の歌手に提供した楽曲も歌われた。「太陽の真下で」はアンナ・カリーナがTVミュージカル『アンナ』(1967年放映)のために歌った曲のリメイクで、「アニーとボンボン」はフランス・ギャルの歌で1966年に大ヒットした曲のリメイク。そして、バーキンと出会う前に録音されていた「マノン」も加えた11曲入りのアルバムとして発表される。 「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」は世界的なヒット・シングルとなり、イギリスでは、英語以外の言語で歌われた曲としては初めてシングル・チャートで1位を獲得した〔日本盤CD(UICY-3144)ライナーノーツ(松山晋也、2001年4月16日)〕。しかし、同曲は内容が猥褻であるとして物議を醸し、国によっては放送禁止に指定された。騒動を恐れたフィリップス・レコードは、同曲の発売権をディスクAZに譲り、間もなく1曲目を「スローガンの歌」に差し替えた再発盤を発売した。本作がCD化された際も、一時は「スローガンの歌」を含むヴァージョンだったが、後に初回盤と同様の内容で再発された〔。 アメリカ盤や日本盤の初回発売時は、フランスの初回盤と同様「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」が1曲目という内容だが、ジャケットはそれぞれの国で独自のデザインに変更された〔『レコード・コレクターズ』2000年3月号(ミュージック・マガジン)p.121〕。 ジェーンはその後、セルジュのアルバム『メロディ・ネルソンの物語』(1971年)にも参加するが、間もなく娘のシャルロットを出産したため活動を中止し、単独名義での歌手デビューは1973年まで持ちこされた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ジェーン&セルジュ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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