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ジブチルエーテル : ウィキペディア日本語版
ジブチルエーテル

ジブチルエーテル (dibutyl ether) は分子式C8H18Oで表されるエーテル類に属す化合物である。特有のエーテル臭を持つ無色の揮発性液体で、引火性が高い。消防法に定める第4類危険物 第2石油類に該当する〔法規情報 (東京化成工業株式会社)〕。
液体のジブチルエーテルは水よりも軽いが、その蒸気は空気よりも重い。水に不溶であるが、アセトンジクロロプロパンなど、多くの有機溶媒に溶ける。この性質により、さまざまな化学反応やプロセスにおいて溶剤として使われている。
また、過酸化物が形成する危険性があるため、熱、光、空気から保護する必要がある。
== 合成法 ==
ジブチルエーテルは硫酸を触媒とした1-ブタノールの脱水によって得られる。過剰の濃硫酸に1-ブタノールを加え、140 から150 に加熱すると、以下の反応が進行する。
:: 2C4H10O + H2SO4 → C8H18O + H2O
この方法では、アルキル硫酸塩の形成(特に温度が低い場合)や、アルケンの生成(特に温度が高い場合)などの二次反応の影響を受ける。
また、工業規模では、アルミナ上で1-ブタノールの蒸気を300 で脱水することによっても得られる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ジブチルエーテル」の詳細全文を読む



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