翻訳と辞書
Words near each other
・ ジベンゾチオフェン
・ ジベンゾチオフェンジヒドロジオールデヒドロゲナーゼ
・ ジベンゾフラン
・ ジベ処理
・ ジペプチジルペプチダーゼ-4
・ ジペプチターゼ
・ ジペプチダーゼ
・ ジペプチド
・ ジペンテン
・ ジペ湖
ジホスゲン
・ ジホスフィン
・ ジホスホグリセリン酸
・ ジホスホトランスフェラーゼ
・ ジホスホピリジンヌクレオチド
・ ジホスホメバロン酸
・ ジホスホメバロン酸デカルボキシラーゼ
・ ジホスホン酸塩
・ ジホモ-γ-リノレン酸
・ ジボダン


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

ジホスゲン : ウィキペディア日本語版
ジホスゲン

ジホスゲン(Diphosgene)は炭素酸素塩素の化合物である。ホスゲンダイマーとも呼ばれる。常温で無色の液体であり、有機合成の有用な試薬として用いられている。また、ホスゲン同様に毒性が強いため化学兵器として使用されたこともある。
== 生産と用途 ==
ジホスゲンは、紫外線の下でクロロギ酸メチルを急速に塩素化させることによって生成する。また、ジホスゲンを熱分解するとホスゲンが生成する。
ホスゲンを使用する反応に代替物質として利用される。たとえば、イソシアン酸塩からのアミン生成、塩化カルボニル化合物から第二級アミン生成、カルボン酸から酸塩化物の合成、ホルムアミドからイソシアン化物の合成などが挙げられる。
一等量のジホスゲンは分解によって二等量のホスゲンとなる。
:2 RNH2 + ClCO2CCl3 → 2 RNCO + 4 HCl
ジホスゲンが状況に従い酸塩化物のイソシアン酸塩、OCNCHRCOClまたはN-カルボキシアミノ酸無水物に与えるα-アミノ酸である。
取り扱いの危険性はホスゲンよりは低い。そのため、ホスゲンが必要な場合にはジホスゲンの状態で(密封タンクなどで)輸送し、使用場所で分解させることによってホスゲンを得るといったことが行われる。ジホスゲンは化学工業における(di-)イソシアン酸塩の生産やウレタンの合成などの大規模反応においてホスゲンの代替物質となった。なお、ジホスゲンは空気中の水分と反応して加水分解し、塩化水素を放出する。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ジホスゲン」の詳細全文を読む



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.