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ジムロート転位(ジムロートてんい、Dimroth rearrangement)とは、環外にアミノ基を持つ 1,2,3-トリアゾール上で、そのアミノ基の窒素が環内の窒素と入れ替わる転位反応のこと〔Gilchrist, T. L. ''Heterocyclic chemistry'' Prentice Hall Press, 1987. ISBN 0-582-01421-2 〕。オットー・ジムロートにより 1909年に発見された〔Dimroth, O. "Ueber intramolekulare Umlagerungen. Umlagerungen in der Reihe des 1,2,3-Triazols" ''Justus Liebig's Ann. Chem.'' 1909, ''364'', 183-226. 〕〔 Dimroth, O.; Michaelis, W. "Intramolekulare Umlagerung der 5-Amino-1,2,3-triazole" ''Justus Liebig's Ann. Chem.'' 1927, ''459'', 39-46. 〕〔Dimroth, O. "Mittheilungen Ueber eine Synthese von Derivaten des 1,2,3-Triazols" ''Ber. Deutsch. Chem. Ges.'' 1902, ''35'', 1029-1038. 〕。 : 1,4-ジフェニル-5-アミノ-1,2,3-トリアゾールをピリジン還流下で24時間反応させると、3位の窒素上のフェニル基が5位のアミノ基の窒素上に転位して 4-フェニル-5-フェニルアミノ-1,2,3-トリアゾールを与える〔Lieber, E.; Chao, T. S.; Rao, C. N. R. ''Organic Syntheses'', Coll. Vol. 4, p.380 (1963); Vol. 37, p.26 (1957). オンライン版 〕。 反応の機構では、加熱により環が開いてジアゾ中間体となり、水素の移動をともないながらC-C結合が回転する。そこから閉環すると転位生成物となる。 ほか、1''H''-1-置換-2-イミノピリミジン誘導体も同様の機構で転位反応を起こし、2-置換アミノピリミジンを与える。このとき、最初の段階では水分子が付加し、生じるヘミアミナール型中間体が開環を起こす。 : == 脚注 == 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ジムロート転位」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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