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ジャーギール(デーヴァナーガリー文字: जागीर, ペルシア語:جاگیر, Jagir)は、インドのムスリム諸王朝における封土。給与地あるいは俸禄地とも呼ばれる。 ジャー(Ja)は土地を、ギール(Gir)は所有を意味している〔http://www.translationdirectory.com/glossaries/glossary189.htm#J〕。 ==名称== ムガル帝国以前のデリー・スルターン朝では、ジャーギールよりもイクターと呼ばれることが多かった〔「ジャーギール」『国際大百科事典ブリタニカ』〕。 ムガル帝国が創始されたのち、ジャーギールと呼ばれることが多くなり、この呼称が一般的に用いられた。ムガル帝国では直轄地はハーリサ、家臣への封土はジャーギールとして扱われ、ジャーギールの所有者をジャーギールダール(Jagirdar)と呼んだ〔「ジャーギール」『国際大百科事典ブリタニカ』〕。 1570年代以降、ムガル帝国の皇帝アクバルは徴税や軍制度の改革を行い、その中で行政の手間を省くため、役人や軍人にジャーギールを与えることで解決しようとした〔 ジャーギール 世界大百科事典 第2版 コトバンク 〕。ジャーギールを与えられたものは、ジャーギールダールとしてその土地に対して徴税権や一般行政権を与えられた〔 ジャーギール 世界大百科事典 第2版 コトバンク 〕。これらをジャーギールダーリー制と呼ぶ。 なお、ジャーギールは位階(マンサブ)に比して与えられた。ジャーギールダーリー制はマンサブダーリー制と表裏一体であり、マンサブダール(マンサブ保有者)はジャギールダールでもあった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ジャーギール」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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