翻訳と辞書
Words near each other
・ ジュディット・シュムラ
・ ジュディット・ヴィッテ
・ ジュディマリ
・ ジュディ・アムーア
・ ジュディ・アンド・マリー
・ ジュディ・オング
・ ジュディ・ガーランド
・ ジュディ・ギーソン
・ ジュディ・クリスタル
・ ジュディ・グリア
ジュディ・シル
・ ジュディ・ジョンソン
・ ジュディ・タイラー
・ ジュディ・ダナウェイ
・ ジュディ・ダート
・ ジュディ・テガート
・ ジュディ・テガート・ドールトン
・ ジュディ・デイヴィス
・ ジュディ・デンチ
・ ジュディ・データー


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

ジュディ・シル : ウィキペディア日本語版
ジュディ・シル
ジュディ・シルJudee Sill1944年10月7日1979年11月23日)は、アメリカ合衆国出身のシンガーソングライターデヴィッド・ゲフィンの設立したアサイラム・レーベルの第1号アーティストであり、音楽シーンから消えた後、1979年に薬物の過剰摂取によって他界するまでに2枚のアルバムを発表した。
1971年発表の最初のアルバム『ジュディ・シル』は称賛をもって迎えられ、その2年後に『ハート・フード』が発表された。1974年には3枚目のアルバムのためのデモが録音されたが、それらは2005年に『ドリームズ・カム・トゥルー』のタイトルで世に出た。
ジュディの音楽はバッハの韻律と組曲に多大な影響を受けており、詩の面ではキリスト教的な喜びと贖罪をテーマとしている。
== 略歴 ==
ジュディの父と兄は彼女の幼少期にそれぞれ事故で他界している。彼女の母親は『トムとジェリー』のアニメーターであったケネス・ミューズと再婚したが、その生活は酒びたりの状態だった。このことから彼女の性格は反抗的なものになり、10代で家出をして犯罪と麻薬の世界に入っていくことになった。
不渡り小切手発行の罪による服役中にゴスペル・タッチのキーボード奏法を習得し、ジュディはヘロイン中毒を克服して作曲を志すようになった。才能あるピアノ/オルガン/ギター奏者となって西海岸に戻ったジュディは、グラハム・ナッシュデヴィッド・クロスビー(彼らのツアーに同行し、オープニング・アクトを務めた)や、できたばかりのレーベルへの契約を依頼してきたデヴィッド・ゲフィンと出会う。ジュディの最初の成功は、タートルズへの「レディ・オー」の楽曲提供により曲が売れたことだった。
ファースト・アルバムからの最初のシングル「ジーザス・ワズ・ア・クロス・メイカー」はグラハム・ナッシュがプロデュースした。アルバム『ジュディ・シル』はすぐに評判となった。アルバムは贅沢にオーケストレーションされ、多重録音されたジュディのボーカルは多くの場合4度のコラール/フーガ形式になっている。このアルバムはキャロル・キングジョニ・ミッチェル(ミッチェルもアサイラムと契約しており、当時はアルバム『レディズ・オブ・ザ・キャニオン』を制作中だった)ら女性シンガーソングライターの作品に代表される潮流(のちに「ローレル・キャニオン・サウンド」として知られることになる)の基礎をなす作品となっていた。グラハム・ナッシュとデヴィッド・クロスビーのツアーのオープニング・アクトはジュディを大勢の観客に知らしめることになったが、「ジーザス・ワズ・ア・クロス・メイカー」がラジオで頻繁に流されたにも関わらず、レコードはより多くのインパクトを与えることができなかった。ジュディは一曲の作曲に1年を費やすこともあるほどの完璧主義者であったため、セカンド・アルバムであり最後のアルバムでもある『ハート・フード』のレコーディングは1972年末まで行われなかった。このアルバムも高い評価を受けたが商業的には失敗だった。1作目よりさらに多くの弦楽器が加えられ音楽的にも広がりを見せるこのアルバムで、ジュディはオーケストレーションとアレンジの二つの仕事をこなした。
大衆的な支持を得られず、不本意ながらバッキング・ミュージシャンとして仕事を続けるうち、ジュディの名は徐々に聞かれなくなり、ついには表舞台から完全に姿を消してしまう。その後の彼女については様々な噂が飛び交っているが、再びヘロイン中毒に陥り、コカインまでを常用するようになったことは確かである。グラハム・ナッシュはジュディのオーバードースによる死亡の知らせを、既に1974年初頭に聞かされたと語っている。その知らせは誤りだったが、2人が数年前には親密に仕事をした間柄だったことを考え合わせても、この一件は当時ジュディが完全に消息不明になっていたことをよく表している。
その後に見舞われた交通事故による怪我の痛みを抱えながら、ジュディは薬物中毒に苦しみ、ついにコカインの過剰摂取により1979年11月に死亡した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ジュディ・シル」の詳細全文を読む



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.