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ジョイランド樽前(ジョイランドたるまえ)は、かつて北海道苫小牧市にあった温泉及びレジャー施設併設の動物園である。正式には「北海道野生動物公園」〔〔と呼ばれる。新聞広告では「北海道野生動物公園」の文字の下に「ジョイランド樽前」と併記されていた〔。 == 概要 == 1975年(昭和50年)8月、(株)道王〔が「苫小牧温泉・ジョイランド樽前」を開業。ホテル業も開始した。 1977年(昭和52年)4月、貸し別荘、フィールドアスレチックなどのレジャー施設を増設。 1979年(昭和54年)4月28日、「北海道野生動物公園」を開園させた。〔 場所は樽前山のふもと。おおよその直線距離で苫小牧駅から西方向に10km余り、最寄の室蘭本線錦岡駅からは北西方向に2km強、離れている。苫小牧市営バス「北海道野生動物公園(ジョイランド樽前)行き」が運行されていた〔。 入場料は、大人1000円・小人500円(1980年〈昭和55年〉4月25日時点)、大人1300円・小人700円(1984年〈昭和59年〉7月22日〜8月30日時点)であった。〔 動物公園は、シロクマやライオンなどを放し飼いにしており、北海道内初の「自然動物公園」〔として注目を集めることもあった〔。「世界最大の白熊牧場」や「ライオンパーク」などのキーワードのもと、「80種1000頭羽」(シロクマは30頭)もの動物がいるなどの宣伝がされていた。ミニSL、ゴーカート、チェーンタワー、ゲームセンターなどが設置され、遊園地の機能も有していた。〔 しかし、入場者数は思い通りには増えなかった。商圏人口増加の元にと当てにしていた苫小牧東部開発計画の失敗で、苫小牧地域の住民数が伸び悩んだからである。挽回を図ろうと、積極的な投資(施設や動物の追加など〔)や他業者とのタイアップなどを行ったが、失敗に終わったとされる〔。 ライオンは動物公園開園時からの呼び物の一つだが、大量死させていたことが1981年(昭和56年)4月に判明した。大きくイメージダウンし、年間入場者数は劇的に激減した。1980年度(昭和55年度)の約70万人が、翌年度には20万人を切ってしまった〔。 1983年(昭和58年)6月20日までに道王は、二度目の不渡り手形を出し、事実上倒産した。負債総額は約30億円以上とされる。道王の倒産が明らかになった頃、債務弁済の肩代わりしていた会社が施設を借り受けていた為、突然の閉園は無かった〔。 営業は続けられたが、結局、経営状態は改善されなかったことから、後に閉鎖に至った。 放置された施設は2002年3月に不審火により全焼した。その後、解体され建物の一部が残っている〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ジョイランド樽前」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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